県保育問題協議会がキッズゾーンの整備を県に要望
痛ましい交通事故で子どもの命が奪われではなりません!
7月15日、県内の保育園関係者や保護者らでつくる市民団体「神奈川県保育問題協議会」、かながわ民間保育園経営研究会が、保育施設の園外保育への安全確保に向けた「キッズゾーン」の整備を求める要望書を神奈川県知事に提出し、県議団も同席しました。
福祉子ども未来局の担当部署の課長が対応してくれました。
滋賀県大津市で2019年5月に車2台が衝突し保育園児ら16人が死傷した痛ましい事故を受け、全国で保育園周辺の道路の危険箇所の点検が行われました。
そして政府の関係閣僚会議において、「未就学児等および高齢者運転の交通安全緊急対策」が決定され、その施策としてキッズゾーンの設置に向けて保育所との協議を行うことも示されています。
要望書を提出した同会から、保育園は、ここにあるという存在がドライバーにあまり知らされていない「ここに保育園がありますよ。気をつけてください」 とドライバーに是非知らせるために、キッズゾーンを設置してほしい。
県内では、今年1月に始めて大和市で設置されたが他の自治体では進んでいない。県内19自治体から聞き取り調査を実施したが、あまり認識しておらず、設置を検討している自治体は一部とのことだった。是非、県としての取り組みをお願いしたいと要望しました。
要望は
① キッズゾーン設置に向け、内閣府通知にある保育施設に対し、速やかに要望を集約するための調査を実施すること。
② キッズゾーン設置のために保育施設おtの協議を速やかに行うよう、各自治体に働きかけること
③ 設置に拘る必要な財源を2022年度予算に計上すること などを要望。
担当課長から、大津市の事故の後、県で、警察、自治体の道路管理者、保育施設と合同調査を実施、約4000箇所調査を行なった。警察が行うこと、道路管理者が行うことがあるなどの話がありました。キッズゾーンを作る方向で市町村に支援をしていきたいとの見解が示されました。
尚、同会は神奈川県警察本部長にも要望書を提出しました。
6月28日、千葉県八街市で集団月光中の小学生が交通事故により死傷する痛ましい事件が発生しました。現場となった道路では、過去にも事故が発生し、10年近く対策を求める要望が出されていたにも関わらず、放置されてきたことが報道されています。
こうした痛ましい事故が起こるたびに、何故、対策が取られなかったかと行政の責任が問われます。こんな痛ましい事故で子どもの命が奪われてはなりません。
自動車などを運転する人への注意喚起対策として、未就学児のキッズゾーンを対象保育園の周辺道路に設置することが緊急に求められると思います。