第24回高津区原爆展が今年も開催
2021年8月11日
8月6日から11日まで第24回高津区原爆展が、高津市民館11階ウオール展示場で開催されました。私は広島の原爆投下から76年の今日が初日の6日、9時少し過ぎに行きました。今年の圧巻は丸木位里さんの「原爆の図」でした。一瞬のうちに焦土と化した凄惨な様子が描かれ、しばらく立ちすくんでしまいました。
今年1月22日に核兵器禁止条約が発効しました。新しい時代が始まり、人類は核兵器のない世界へ大きな1歩を歩み出しました。批准国は着実に増えて、55カ国に達し、署名国も86カ国になリ、国連加盟国の半数に迫ろうとしています。
6日の広島の平和宣言を述べた松井広島市長も、9日の田上長崎市長も平和記念式典で、日本政府に一刻も早く核兵器禁止条約の締約国になるよう呼びかけました。しかし、総理はあいさつで一言も触れませんでした。被爆者団体の代表者と会った時も、「唯一の戦争被爆国の日本が参加していないことに対し、国際社会が失望していることを重く受け止めるべきだ」「署名・批准しリーダーシップを発揮すべきだ」訴えられたのに対し、「核保有国を巻き込む必要がある。現実的に核軍縮をするのが適切」と署名・批准を冷たく拒否し、米国の核の傘に固執する姿勢を示しました。広島の式典で原稿を読みとばしたのも、被爆者に寄り添うといっても口先だけという姿勢の表れと思います。
第24回を数える原爆展の開催に、いつも頑張っておられる実行委員会の皆さんに感謝です。