保育士配置基準の引き上げはみんなの願い(保育子育て後援会)
6月4日の夜、県の日本共産党保育後援会のつどいに上野県議と一緒に参加しました。
今度の参議院選挙は、ひとり一人を大切に安全で豊かな保育実現と、そのために、保育士を増やしての願い実現のための選挙でもあります。
あさか由佳さんの保育パンフ「子どもたちに自由で平和な社会を」がとても良い内容です。
私は挨拶の機会をいただき、保育士として働いてきた悲願でもある保育士の配置基準の改善を今度の参院選でぜひ、実現しましょうと、以下、呼びかけました(要旨)。
保育士の配置基準の引き上げを
私は、川崎の公立保育園で1969年から29年間保育士をしてきました。50年前に1歳児を子ども6人に保育士一人の基準で保育しました。4時を過ぎた頃には腰が痛くなり疲れて身体が動かなくなることもありました。その後1971年に革新市政が誕生、民生支部が子どもの成長発達の保障、保護者の就労保障、保育職員の働き続けられる労働環境改善を、この3本柱のどれ一つも欠かせないという運動方針で、充実保育士、休憩休息保育士などの加配を勝ち取って保育士が増員され、1歳児は4人に一人の保育ができるようになった。
しかしその後、児童福祉法の改悪、規制緩和、民営化、企業参入が進められ、仕事量は増える一方なのに加算が見直され、また厳しい保育環境になっていった。コロナ禍の元で、さらに大変さが顕著になった。加配が減らされるのは、国の保育士の配置基準がそのままだから。
国の基準は、以下のように、4〜5歳児は30対1、これは74年前のまま一度も改善されていない。3歳児は20対1、これは54年前のまま、1歳児も6対1、56年前のまま。
0歳児― 3:1(1998年から)
1〜2歳児―6:1 (1966年から)=56年前から
3歳児 ―20;1 (1968年から)=54年前から
4〜5歳児−30:1(1948年から)=74年前から
小学校が35人以下学級に改善されるのに、幼い乳幼児がそのままというのはひどい。
保育士の配置基準の改善は保育士の長年の悲願です。
あさか由香さんの政策パンフに、
1歳児は子ども3人に一人、3歳児は10人に一人、4〜5歳児は15人に一人と書いてある。これが実現すれば、本当に保育士も嬉しいし、子どもにも行き届いた保育ができます。是非、実現させたい!
消費税を10%に増税した時、1歳児、3歳児、4〜5歳児の配置基準を改善すると約束したのに棚上げにされた。増税の偽り理由にされたがこんなことは許されないことだ。
共産党は国会で、田村智子さんが何度も質問(3/16、3/31、5/24)、宮本徹さんも保育士の配置基準と公定価格の抜本引き上げを質問した。
児童福祉法施行令で定められている年1回の実地検査義務を削除するな
今、政府は実地検査でなくても書類監査でもよしとする緩和を検討しているが、これは問題を隠蔽しやすくするだけ。0歳児や1歳児は、何かあっても誰かに伝えるすべを持たない。実地監査をすれば、子どもや保育士の表情や保育の体制がわかる。遊具や給食の内容もわかる。汚れや臭い、清潔な保育環境かなど様々な情報が得られる。(田村智子さんは、3/16、重篤事故が15年度387件から,20年度1540件と大幅に増加しており、実地監査や巡回指導の強化が必要と参院内閣委員会で質問している)
保育士の配置基準の引き上げをしないで、監査を書類だけで済ませるのは許されないこと。緩和でなく、保育士の増員を求めよう!
軍事費を5兆円増やすお金があるのなら、保育士と公定価格の抜本的な増額を!
共に頑張りましょうと呼びかけました。