1級河川平瀬川の防災・水害対策について一般質問その7
2月22日に行った一般質問の最後のテーマです。
任期最後の質問で、地域の問題を一歩でも前に進めておきたいと質問しました。
テープ起こしなので、会議録ではありません。
1,平瀬川の中流部(上作延地内)は護岸耐震工事について、県の財政支援を
2,平瀬川の多摩川合流部の住民との合意ができる水害対策について
1,【石田質問】上作延地内を流れる平瀬川の護岸耐震工事に県の補助金投入を!
1級河川平瀬川は、国土交通大臣の指定を受けた神奈川県が管理権限を持っていますが、河川法の規定により、川崎市が県に変わって維持管理を行っています。
平瀬川の中流部では、護岸の老朽化が進み地盤沈下の影響もあり、護岸の亀裂や河川管理用通路のひび割れなどが発生したことから、川崎市が単独で老朽化対策を進めてきましたが、完了までは長い期間がかかるとのことで地域住民から早く工事を進めてほしいとの声が上がっていました。
そこで私は2019年8月、国に要請をしたところ、国からは耐震化など機能向上を図る工事内容であれば補助の可能性があると聞きました。
早速2019年第3回定例会の一般質問において、国庫補助採択に向けて、平瀬川の耐震化工事を県が策定する河川整備計画に盛り込むことを求め、県はこれを盛り込んだ「多摩川水系平瀬川ブロック河川整備計画」を2021年度に策定しました。
これにより、川崎市は、国から事業費の2分の1の補助を受けられるようになり2021年度と22年度で合計約2億円余の補助金が国から交付されました。川崎市から県に対して「計画的な事業執行を図るために必要な財政措置を講ず
ること」との要望が出ています。
【そこで県土整備局長に伺います】
平瀬川の耐震補強工事への財政的支援について県の対応について見解を伺います。
【県土整備局長答弁】
一級河川平瀬川の防災・水害対策についてお尋ねがありました。平瀬川は一級河川の指定を受けた昭和46年から河川法の規定に基づく県と川崎市との協議により市が改修工事や維持管理を行っています。
まず平瀬川への財政的支援についてです。川崎市では氾濫を繰り返している五反田川において総事業費約300億円に上る水路を建設する工事を進めています。こうしたことから県としては既存の護岸を補強する平瀬川ではなく整備効果の高い五反田川の事業を優先して財政的支援をしていくべきと考えています。
【石田要望】
この間、全長750mのうち90m間の耐震補強工事を市費で約10億円かけて4年間行ってきましたが、残りの区間の工事費は90mを10億かけたことから推計でも100億弱はかかるのではないかと言われています。
また川崎市はさほど長い距離ではない区間を10年間をはるかに超える工事期間となると言っています。住民のみなさんからはその間、大きな地震や豪雨災害が起きた時に護岸が壊れれば大きな水害が起こるのが心配だと、早く耐震化工事を進めてほしい。そのために、国の補助金の残り1/2は地方公共団体となっているのだから県は市と協議を行って負担を是非検討していただくことを要望します。
2, 【石田質問】平瀬川の多摩川合流部の水害対策について
「令和元年東日本台風」では、多摩川の水位が大きく上昇し、平瀬川に逆流したことで堤防から越水するなど地域に甚大な被害が発生しました。現在、川崎市は、被害の発生した平瀬川の多摩川合流部において、最大3,8Mの堤防かさ上げを計画していますが、私のところには、周辺の住民から景観に配慮した構造となるよう求める声が届いており、川崎市も県に対して「景観の懸念などの意見を踏まえ、住民との合意形成が測れるよう、早期実施に必要な技術的支援」を要望しています。
【そこで県土整備局長に伺います】
多摩川合流部における住民との合意を図れるかさ上げ工事への技術的支援について、県はどのように対応していくのか見解を伺います。
【県土整備局長の答弁】
次に多摩川合流部における堤防のかさ上げ工事への技術的支援についてですが、現在、川崎市では住民の皆様から寄せられたご意見なども踏まえ、かさ上げする堤防の検討を進めています。今後、市が住民の皆様との合意形成に向け説明会を開催すると伺っていますので、県としては川の眺望を確保するといった景観の観点から、住民の皆様と合意が図れるよう助言するなど技術的支援を行ってまいります。
【石田要望】
多摩川との合流部では、住民と合意を図れるよう是非、ご答弁のように技術的支援も含めてしっかり行っていただくことを要望いたします。