日本共産党
前神奈川県議会議員

石田 和子

いしだ かずこ
くらしと平和 希望ある未来へ
石田 和子
ブログ

神奈川県立病院機構第3期中期計画について 厚生常任委員会(3月6日)

2020年3月10日

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県立病院の足柄上病院、こども医療センター、精神医療センター、がんセンター、循環器呼吸器病センターの5病院は2010年から独立行政法人化され神奈川県立病院機構が運営し、第1期を2010年度から2014年度まで、第2期を2015年度から2019年度まで運営されてきました。もう10年前から独立行政法人化されてきたのですね。今議会で、病院機構が策定した2020年度から2024年度までの第3期中期計画について議会に諮られています。それぞれの病院の計画の概略を紹介します。

足柄上病院

足柄上病院は県西地域の中核的な総合病院として引き続き地域の救急医療を提供、産科医療や小児科医療、第2種感染症指定病院としてこの度の新型コロナウイルスの軽症の患者の受け入れなども担っているとのことです。県西地域では地域医療を守る重要な役割を担っている病院と思います。

こども医療センター

こども医療センターは県内唯一の小児専門総合医療病院として、高度・専門医療を実施するとともに医療的ケアの必要な患者も積極的に受け入れています。小児がん拠点病院として、またAYA世代のがん患者に対しても適切な医療や支援を行う。小児3次救急や総合周産期母子医療センターとして、積極的に重症患者を受け入れる。また、アレルギー疾患医療拠点病院としてアレルギーセンターを設置するなど、難病などの対応も実施。県外からも治療を求めて来院するとか寝てから聞いています。

精神科医療センター

精神医療センターは、県の精神科中核病院として、高度・専門医療の提供を行う。精神科24時間救急の基幹病院として、精神科救急・急性期医療を実施する。依存症治療拠点期間として、県内の依存症医療の強化を図る。

がんセンター

都道府県がん診療連携拠点病院として、就学的ながん医療の質の向上に努める。

がんゲノム医療拠点病院として、県内のがん診療連携拠点病院との連携強化を図る。

重粒子線治療の診療体制を充実強化し、治療件数を増加させるとともに、医療インバウンド等に取り組む。専門的な緩和ケア、漢方薬などの支持療法の提供。小児がん患者のフォローアップやAYA世代がん患者の支援を行う

循環器呼吸器病センター

循環器・呼吸器病の専門病院として、循環器疾患全般において、急性期医療からリハビリテーションまでを含めた総合的な医療を提供する。また呼吸器疾患全般に対し診療体制の充実を図るとともに総合的な医療を提供する。循環器病対策基本法で求められる迅速な医療の提供や重症化防止などの取り組みを推進する。 

今回、初めてがんセンターにおいて、外国人対象の医療インバウンドに取組む計画になっているので、主にその質疑を行いました。→は答弁の概要です。メモをもとに書いているので不十分です。

質問

がんセンターについて、重粒子線治療の診療体制を充実強化し、治療件数を増加させるとともに、医療インバウンド等に取り組みむとしています。

はじめて外国人患者受け入れを促進することが盛り込まれた内容です。

はじめに、2018年度における1年間の重粒子線治療を受けた患者数および1日あたりの治療可能人数と年間に換算した治療可能人数を伺います。

→2018年度、重粒子線治療を受けた患者は、271人。

1年の治療可能人数は880人。1日あたりにすると4、4人

次に、確認しますが、重粒子線治療は外国人には保険外診療とするのか伺う。→そうです

混合診療を日本人にも適用することにならない→現状でも部位によって違う。肺がんや膵臓癌は自己負担。

外国人を受け入れることで県民の医療に影響がでるようなことはあってはならないと思いますが伺います。→県民最優先はこれまでと変わらない。外国人を受けるにあたっては医療コーデュネーターが計画的に受け入れをする。

がんセンターとしては赤字経営をどう埋めていくのかが大きな課題になっています。そこで重粒子線医療の医療インバウンドを初めて打ち出しました。これをどう評価するか、重粒子線の治療可能な患者数からすると実際の患者は少ない。まだまだ患者の受け入れは可能なことがわかりました。県立病院として県民の医療を守る5病院、今回の新型コロナの患者の受け入れなども担うなど、どれも重要な役割を担っています。議員団としても議論していきます。

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