台風シーズンまでにやる平瀬川の浸水対策を現地できく
昨年の台風19号から7ヶ月、台風シーズンを前に浸水対策が急ぎ求められます。
川崎市は、2020年度本予算と3月補正、4月補正で、浸水対策の予算を計上しました。また、浸水の原因と対策などを検証委員会が取りまとめ、議会で報告され、質疑も行われました。私もこの間、現地を何度も視察し意見を行政に言ってきました。
検証報告書も読みましたが、書かれている平瀬川の浸水対策について、現地でその内容と場所を確認したいと、道路公園センターに依頼し、21日夕方、現地で説明を求めました。小堀市議は市議会の日程で残念ながら参加できませんでした。
すでにこのブログでも報告しましたが、国土交通省が多摩川と合流する平瀬川河口部分の土砂の撤去を始めていました。しかし、撤去する範囲が狭いので、二子排水樋門付近の土砂の堆積が酷いところまで範囲を広げて一緒に撤去してほしいと、話のあった直後に畑野衆議員の事務所から京浜河川事務所に要請してもらいました。小堀市議も3月議会で取り上げていたので、市からも繰り返し要請を依頼しました。
台風19号の大きな被害は 一つは東久地橋桁下からの浸水でした。
市は台風シーズン前にここの右岸と左岸に大型土のうを積み上げるとしています。実際積み上げる場所を聞きました。また、これは暫定的な対策とし、令和3年度、つまり来年の台風シーズンまでには土のうに変わる対策を実施するとしています。
平瀬川の両岸のパラペット(コンクリートの護岸)を補強し、その上にいまのフェンスではなく、アクリル板を設置するとのことです。昨年の台風に到達した平瀬川の水面よりも高いアクリル板を設置するとのことです。3月の検証委員会の中間報告でこのアクリル板を設置すると聞いて、三沢川に設置しているアクリル板を3月に多摩区の議員に案内してもらって畑野衆議院議員と一緒に見てきました。心配するより丈夫とのことですが、メンテナンスは必要とのこと。目地が緩むので定期の点検や交換が必要とのことです。設置する距離を聞いたところ、まだ決定ではないがおよそ400mくらいかなと言っておりました。この写真の後方に見えるのは多摩川と三沢川の合流地点位設置されている大型の水門です。
写真(右から畑野さん、石田、井口さん赤石さん、三沢川を視察した写真)
大きな浸水被害のもう一つの原因が平瀬川の堤防が多摩川の堤防より低いため、そこからの越水がありました。検証報告書には、多摩川の堤防高は16、36mに対し、平瀬川は実測値13、23mで3mも低いことが示されていました。その高さはどこかということも説明してもらいました。この高低差をなくす対策や三沢川のような大きな水門を合流地点に建設するかなどの方策を考えてほしいと思います。これには国と県が市と一緒に取り組む問題です。今回、国、県、市が連携して、対策の検討と調整を行う調査費として3200万円の予算がつきました。これは中長期対策として行っていくとのことです。