コロナ危機の中での避難所のあり方
コロナ危機がおさまらない中で、台風シーズンを前に心配される自然災害との複合災害。地球温暖化による気候変動に伴い豪雨の被害が激甚化、頻発化する傾向にある中、避難所において、新型コロナ感染症の予防や感染拡大を防ぐ対策が早急に求められます。
県においても昨年は山崩れや崖崩れ、河川の氾濫、浸水が発生しましたが発生箇所の防災対策を早急に進めることが重要ですし、ハザードマップに基づく危険箇所の緊急工事など防災・減災の事業を進めることが急がれます。
従来の避難所では3密は避けられず、避難所のあり方を見直し、避難所を増やす対策が必要と思います。県の安全防災局は、避難所の設置や運営は災害基本法で市町村となっているが、県立高校などの避難所について市町村から申出があれば相談にのるということを4月に発信し、いくつかの自治体の相談にのっているとのことです。
県は、今週、避難所運営の指針を出すことにしているとのことです。早めの避難、ハザードマップの周知の徹底、避難場所を拡大する。個人でも知人や親戚などに避難することも考えておくなどを盛り込むとのこと。
水害を繰り返さないために
川崎市は台風19号の水害対策として、中長期対策を示しつつ、今、短期対策を始めています。5月8日、京浜河川事務所から平瀬川河口部分の土砂撤去の知らせが市にきました。はたの事務所から、二子排水樋管の出口周辺まで範囲を広げ一緒に撤去してほしいと京浜河川事務所に要請してもらいました。(ここまではブログで発信済みです)
6月2日、京浜河川事務所から畑野事務所に返事が届きました。
「京浜河川事務所は、多摩川の管理者として流れを把握した上で掘削などを行なっている。樋管の出口、排水は川崎市の仕事で川崎市から排水のための工事申請が来たので許可した」という内容だったとのこと。しかし、市が行うことができるのは、樋管の出口の部分的な範囲だけと思いますし、それだけでは困ります。
6日、小堀市議と一緒に現地を見てきました。川崎市の上下水道局が二子排水樋門の出口周辺を掘削するというけれど、どの範囲なのか。赤い杭が立てられているけれどその範囲なのかねと話ししながら見ました。樋門から排水された水の流れが土砂で遮られて、澱んだままです。 そばの水溜りには魚がたくさんいましたが、水がよどんだままでかわいそうに何匹か死んでいました。
多摩川と合流する場所に掛かっている管理用通路まで足を伸ばして、と言ってもすぐ近くですが、合流部分の土砂の撤去はだいぶ進んでいる感じでした。水がこの範囲で流れているのは本当に久しぶりに見ました。川はこうでなくては。でも目を右側に向けると二子排水樋門あたりまでは大きな中州ができています。国土交通省が範囲を広げて撤去をしてもらいたいものです。
写真は先日、小堀市議が撮ってきた諏訪排水樋管です。台風シーズンまでに設置すると言っていたゲートの開閉を自動化する装置が付きました。
多摩川の広い範囲で土砂の撤去を行うことを国に求めること。市が中長期計画で国、県、市と連携して進めたいとしている平瀬川の堤防のかさ上げなどは国、県、市に。 市が中長期計画で考えている排水樋管でのポンプ場の整備、雨水貯留施設の整備などはもっと早くできないかと思います。
市は19号の雨量は想定外だったと繰返し答弁しますがそれでは住民の命と財産は守れません。責任をもって対策を実施することを求めてまいります。