日本共産党
前神奈川県議会議員

石田 和子

いしだ かずこ
くらしと平和 希望ある未来へ
石田 和子
ブログ

空床補償、看護師増員、設備整備費の県の補正予算案を質問 〈厚生常任委員会〉

2020年6月27日

国の第2次補正予算を受けて、空床保障、看護師増員、設備整備費が県の補正予算案に盛り込まれています。それぞれ、私が調査したことと質問したことを報告します。

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「感染症病床確保支援事業費」265億5400万円余

高度医療機関・重点医療機関・協力医療機関の病床確保に伴って生じる空床などについて補償する予算です。質問で4月までさかのぼって補償することがわかりました。

補助単価は右の2次補正の額。

             国一次補正 → 国2次補正

ア) ICU(集中治療室) :9.7万円 → 30.1万円

イ) HCU(高度治療室) :4、1万円 → 21.1万円

ウ) そのほか(重点・協力):1、6万円 → 5.2万円

【質問】 4月までさかのぼって保障するのか(遡及するのか)伺う

→ 4月まで遡及する予算です。

 

「感染症患者入院医療機関等人材確保支援事業費補助」

  9億4800万円余=看護師確保支援

重点医療機関等の病床運営のため、看護師などの増員に係る人件費を補助する

【質問】

・対象医療機関→高度医療機関、重点医療機関、重点医療機関協力病院

・考え方 医療機関からの要望に基づき、1床あたりの単価を推計した予算

・1床あたりの単価はいくらか→

  高度医療機関は500万円、重点医療機関は115万円、協力病院は130万円

 

「感染症患者入院医療機関等設備整備費補助」11億1600万円余

陰圧室、エクモ、人工呼吸器、個人防護服などが対象になるとのことです。

県が政策的に整備する予算なのかなどを質問しました。

【質問】

・対象医療機関→高度医療機関、重点医療機関、重点医療機関協力病院

・考え方→ 県の計画として台数を予定しているわけではなく、医療機関からの要望に基づき、1床あたりの単価を推計、2200床分を積算

・1床あたりの単価→

高度医療機関は660万円、重点医療機関は115万円、協力病院は383万円

・4月までさかのぼる(遡及)のか→4月からを対象にします。

【要望】

空床補償と設備整備費は4月にさかのぼるとのこと、また、医療機関から要望さ

れたものを予算化するということですから、しっかり充当していただきたい。

4月にさかのぼるという点では減収を埋める一助にはなると思うが、外来や入

院患者の減少や不急の手術や検査の先延ばしなどの減収補償は対象となってい

ない。国に強く要望していただくことと合わせ県としても補償について考えて

頂きたい。

 

医療機関の減収に関わる実態調査について

今回の補正予算は、高度医療機関、重点医療機関、協力医療機関に対する補正予算措置です。代表質問でも指摘したが、軽症の方の入院されている医療機関や、コロナ対応以外の地域の病院や診療所も、外来患者の大幅な減少になっている。知事が記者会見で実態調査を行うと述べていましたが、医療機関への実態調査を県としても行う必要があると考えますが伺う

実態調査をどのように行ったらいいかを病院会に相談したところ、病院会で調査を行うので、2重に行う必要はないのでは、調査結果を共有すると病院会から言って頂いたので、県独自の調査はしないこととした。との答弁でした。

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【要望】

そういう経過ということならわかりました。調査結果を共有するということでしたら、その調査の結果、病院会はコロナ対応の有無にかかわらず、減収していると述べ、会長さんはこのまま大穴を開けたままでは、第2波の時に応えられるかわからないと言われた。4月の実績が6月に診療報酬として入ってくる。5月の実績が7月に入ってくる。まさに6月、7月がきびしい。まさに今の支援が必要。日本医師会の会長さんも6月に経営がショートするところが出てくるかもしれないと言われた。そういうことがないように、代表質問でも要望したが再度、県も何らかの財政支援を行うよう要望します。

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