住民とともに平瀬川の護岸改修工事を早く安全にと県に要請
平瀬川の高津区上作延町地域で現在進められている機能向上を図る護岸工事を、神奈川県の「多摩川水系平瀬川・平瀬川支川河川整備計画」に盛り込んでいただきたく要望します
3月5日、「平瀬川の護岸工事を早く安全に進める上作延住民の会」のみなさんが、黒岩知事、上前県土整備局長宛に、標記の要望書を提出しました。
川崎市が2014年度から平瀬川の老朽化対策の補修工事を進めてきましたが護岸に亀裂が入り、コンクリートの土台に10センチほどのズレや護岸の背面部に空洞が見られるなど護岸に変状が確認されました。また、河川管理通路に陥没が生じ、管理用通路が沈下したり家屋の土台にヒビが入ったり、排水管が壊れるなど民有地にも被害が及んだため、2017年3月から耐震性などの機能向上を図る改築工事を川崎市の単独事業で行なっています。護岸が石垣であるため土砂が流出し、護岸の石垣が膨らんで崩れやすくなっている危険な状態ですし、護岸にもヒビが入るなどしています。
上作延の新井台橋から殿下橋の間1、1キロメートルの護岸工事のうち、別所橋間の約750メートル間の耐震化などを必要としています。
2017年3月より緊急対策護岸工事が始まっていますが、工事が難航し、第1期の90メートル区間を何回も工期が延びて4年間もかかり、工事費も10億円を超えています。
川崎市の単独工事では、完了までに10年以上の相当長期間かかってしまい、その間に集中豪雨や地震が起きれば流域に大規模な被害が起きる危険性があることを住民の皆さんは非常に心配されています。工期を何としても大幅に短縮してほしい。そのための要望です。
要望事項は二つ
① 神奈川県の「多摩川水系平瀬川・平瀬川支川河川整備計画」に1日も早くこの上作延地域の機能向上を図る護岸工事を位置づけていただきたく傘先手説に要望するものです
② 引き続き、国庫補助事業化に向けて、川崎市と連携して国に要望してくださいますようお願いします。
河川課長をはじめ河川課から4名の方が応じてくださいました。
① については整備計画に盛り込むために、法令に則り手続きを進めており、学識経験者などの意見をお聞きし素案の段階で、4月に、住民の意見を聞くパブコメを行う準備をしている。そこに是非意見をお寄せいただきたい。と、県の整備計画に盛り込む方向で進めていることがわかりました。
② については、川崎市と連携して国にも話している。国も積極的にアドバイスしていただいている。整備計画と補助金はくっついて進められるので、事業主体である川崎市がしっかり要望する事が重要と考えている。この点でも前向きな回答を頂きました。
要望した住民の皆さんは県の前向きの回答に喜んでいました。