嬉しいニュースが!生理の貧困対策を神奈川県教委が実施することに
神奈川県教育委員会が、12日開催の県議会文教委員会で、金銭的な理由で生理用品を買えない「生理の貧困」を巡り、県立高校での生理用品の無償配布を検討する考えを明らかにしたと、13日報じられました。
それによると、これまで「貸し出し」という形で保健室で生徒に提供してきたが、周囲の目を気にせず使ってもらえるよう、トイレ内に備え付けることなどを含めて検討する。今後、数校を選定してモデル的に試行したいということです。
県教委保健体育課によると、県立の高校や特別支援学校など188校に3月、聞き取りを実施したとのことです。この間、経済的な事情などで必要な生理用品が十分手に入らないー。コロナ禍で、「生理の貧困」が可視化され、問題になってきました。「みんなの問題」「人権の問題」として声を上げた若い世代の思い、世界に広がる無償化などの取り組みの広がりが世論を動かしているのを実感します。
共産党県議団は4月27日に「生理用品の無償配布と相談環境の整備を求める要望書」を県知事と教育長あてに提出し、対応していただいた保健体育課長、人権男女共同参画担当課長などと約1時間懇談し、要望を伝えました。(4月29日既報)
その際、養護学校に対して実態を伺おうと思っているということでした。その中でどれだけ困っているかを把握していきたいということでした。が懇談の前にすでに聞き取りを行っていたことが報道でわかりました。
経過はともかく、県教委の取り組みは多くの人を励ますと思います。
私たちは、市町村教育委員会とも連携し小中学校への配布も進めることや、生理ショーツの配布、生理を始め心や体の悩みを気兼ねなく養護教諭らに相談できる環境を整備すること、学生を含む一般女性に対しても社会福祉協議会などを通じ無償提供することなどを求めました。引き続き、こうした要望についても、声を上げている多くの皆さんと実現に向けて力をあわあせていきたいと思います。