久地駅の橋上駅舎化を急いで〈川崎市の取り組みどうなっているのか〉
6月9日、住民と一緒に小堀祥子市議、毎朝、久地駅踏切に立って子どもたちの安全見守り活動を行なっているのずえ明美党県政対策委員長と一緒に、川崎市まちづくり局交通政策室に、実態を伝え、要望するとともに、市の、久地駅の橋上駅舎化の取り組みがどうなっているのかヒアリングをしました。
きっかけは、久地駅の踏切の遮断時間が長く、朝の通勤・通学時間に横断する住民が道路に溢れて危ない。人口が増加している中渡る人も増えている。児童生徒の通学路になっているので、雨の日など、特に子どもたちが危ない状況にある。なんとか早く橋上駅舎化に取り掛かってほしいという要望が、毎朝、踏切で見守り活動を行なっている地域の子ども会や民生委員の方からの要望が届いたことです。朝のラッシュ時の写真も拝見し、私たちも雨の日現地を見に行きました。確かに危険です。早期整備が必要です。
私は、川崎市議会において、2017年3月議会、2017年12月議会、2018年12月議会で久地駅の橋上駅舎化の整備について質問してきました。早期整備に向けての取り組みを進めなくてはと思います。
12年前に川崎市は、久地駅を橋上駅舎にする案を示しています。
川崎市が、武蔵溝ノ口駅駅以北の片側改札口の5駅(津田山駅、久地駅、宿河原駅、中野島駅、稲田堤駅)について、地域分断の改善や踏切利用の安全を確保するため「南武線駅アクセス向上方策」を策定したのは、さかのぼること12年前、2010年2月になります。その際、久地駅の橋上駅舎化の案は示されていました。
【2017年3月議会代表質問ではー】
市は、まちづくり委員会の資料で、久地駅は2017年度に調査設計、2018年度に基本設計を行うと示した。また、久地駅の整備スケジュールは稲田堤駅や中野島駅の進捗によって工事着手の時期を見定めるとしました。それに対し、久地駅は狭い道路に人が溢れて危険な状態であり、稲田堤の着工が久地駅より先になった場合、その工事が終わってから行うのでなく、予算のやりくりを行なって、最短で着工すべきと求めました。まちづくり局長は「今後の各駅の取り組み状況や駅周辺の土地利用動向などを見極め、効率的な事業展開を図っていきたい」と答弁しました。
【2017年12月議会一般質問ではー】
まちづくり局長は、橋上駅舎化には、JR東日本関連施設の移設内容が焦点と考えているので、JRに委託して支障物などの把握や、移転に関わる規模などの調査を実施している。今後、調査結果を踏まえ、駅舎の位置や自由通路の幅員などの基本的な施設に関する検討を進め、できる限り早期に工事着手できるよう取り組むと答弁しました。
【2018年12月議会一般質問ではー】
まちづくり局長は、2017年度は現地調査や利用状況などの把握のための基礎的な調査を実施した。これを踏まえ、今年度は駅舎の位置や自由通路の幅員などに関する検討の深度化を図っていると答弁しました。
6月9日のヒアリングでは、当時から3年経過していますが、全くと言っていいほど前に進んでいないという実感を持ちました。
【小堀祥子市議が6月議会で質問しました】
その後、小堀祥子市議は自分で朝の踏切遮断時間を計測し、6月議会の一般質問で取り上げました。調査結果は朝のピーク時、6月17日の遮断時間は、1時間あたり43分。6月20日は49分だったと示し、直近の最大遮断時間を調査すべきと質問。
まちづくり局長は、国交省が公表した令和4年1月末現在、43分となっていると答弁。「開かずの踏切」の認識はあるのかとの質問に「開かずの踏切」の認識はあるとの答弁だったとのことです。
それならば、賢い踏切にすべきとの質問に対しては「鉄道事業者が調査した結果、周辺環境や上下線列車の通過のタイミングの重なりなど、運行状況の理由により、遮断時間削減の効果が見込めないことから、賢い踏切の導入は計画していないと伺っている」との答弁でした。
小堀市議の橋上駅舎の整備促進について、答弁は2018年の時と全く変わらず、「深度化を図る」と繰り返しています。
橋上駅舎の取り組みも見通しが示されない。賢い踏切もしないという答えで、このままだとさらに計画より遅くなってしまう!!の怒りの声が起きるのは当然です。
住民のみなさんと一緒に、力を合わせて早期整備を進めるよう取り組んでいきます。