新型コロナの抗原検査キットの配布などについて
この間、第7波の感染急拡大の中で、発熱時に発熱外来に電話してもなかなか繋がらない、予約がすぐにいっぱいになり、検査をしてもらえないなどの切実な声がたくさん寄せられました。また、無料検査について、どうなっているのかの問い合わせもいただきます。
共産党県議団の基本的な検査体制の充実への要望は、8月4日に知事に緊急申し入れを行いましたが、国が、発熱外来の逼迫を軽減するために8月初めに打ち出した対策について、県が実施していますが、18日に厚生常任委員会があり、そこでの情報含めてまず書きたいと思います。
現在の神奈川県の全医療機関数7,047カ所のうち、発熱外来病院数は2,099カ所で約3割です。
〈発熱外来の逼迫軽減を目的とした抗原検査キットの配布について〉
【対象者】
・2歳〜39歳で発熱などの症状がある方または濃厚接触の疑いがある方
・基礎疾患がない40歳〜64歳で発熱時の症状がある方または濃厚接触の疑いのある方(*ただし、妊娠している方は除く)
【配布方法】
希望者は県のホームぺージからWebホームを送信、県は希望者のスマートフォンなどへ受取用クーポンを即日発行、最寄りの配布場所(指定される)で、受取用クーポンを確認し配布します。受取期間は公表されていません。
【配布場所】【配布期間】
・県内の発熱診療等医療機関(118カ所)、薬局(356カ所)=8/5〜8/31
・行政機関(県内8カ所)=8/6〜8/21
「Webフォームからの申請がなかなかできなかった」とか「熱があるのに受け取りに行くのが大変だった」との声があります。受取箇所がさほど多くないので、近くの受け取り場所が指定されるのかの不安や31日で終わってしまいますが、果たして感染が少なくなるのかの懸念もあります。
〈もう一つの無料の抗原検査実施について〉
こちらは、今年の1月から始めた感染の不安がある人に対して無料検査を実施する事業です。主に、薬局、ドラッグストアが指定され、公表されています。
こちらは発熱などの症状や、濃厚接触者の疑いがある場合は対象外です。
例えばですが、実家に帰省する際、高齢の父母に会う前に、検査したいという方などが検査対象です。
〈高齢者施設の従事者対象に抗原検査キットが配布されます〉
こちらは、6月補正予算に計上された、重症化しやすい高齢者施設の感染を防ぐために従事者対象に配布される事業です。入所施設従事者には一人10キット、訪問系は一人5セット配布されます。8月いっぱいには配布されるとのことです。
これは日本財団が高齢者や障害者施設の従事者に対し、この間ずっと実施してくれていた頻回、定期的な検査事業が4月いっぱいで終わってしまうことになり、多くの方々から、これまで定期的に頻回に検査できたので、安心だったが、やめてしまうことで、とても不安。今度は県が実施してほしいという要望がたくさんよせられていました。私たちも機会あるたびに県に要請しましたし、県の民医連さんからも県に対して要望してきたことでもあります。
高齢者施設だけでなく、保育園や障害者施設などの従事者にも配布の要望が届き、県議団は第17次の緊急要望にその旨盛り込みました。