石田 和子

県立高校定時制募集停止の対象校の発表が文教委員会報告と同じ日では議論ができない

9月29日に行われた県立高校改革第Ⅲ期実施計画（案）に伴う統合対象校と定時制募集停止の対象校の発表が、文教常任委員会開催日と同じ日になりました。このような県民にとって、大きな影響のある募集停止校の発表の日が、議会への報告と同じ日では、対象校になる学校の実情や県民の受け止めなどの調査は不可能で十分な議論ができかねます。少なくても発表の数日前に報告すべきと考えます。

常任委員会に先立って県民に向けて行なったパブリックコメントでも、第Ⅲ期計画の具体案が示されていませんでした。県民や関係者から「やり直しができる社会に定時制高校は必要だ」「翠嵐高校など3学級存在している高校について、いきなりの募集停止じゃ乱暴すぎる」などの声が届いています。

教育委員会は10月25日（火曜日）に開催され、ここで正式決定されるとのことです。具体的な計画案についての常任委員会質疑も県民聴取も保障されないままでの正式決定では議会と民意の軽視と言わなければなりません。

そこで、私たち県議団は10月19日、教育長に申し入れをし、20分間ほど懇談し要望しました。

１、 県立高校会拡大Ⅲ期計画（案）については、教育委員会の正式決定の前に具体的提案についての県民意見の聴取及び十分な議会での議論を保障すること。

２、 今後、具体的な計画案の発表は、県民と議会が十分に議論できるようにすること。また、議会に対しては、日程的余裕を持たせるために常任委員会開催前に具体的な計画案を示すなど、十分な検討を可能とする期間を保障すること。

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