コロナ在宅死・7波776人!繰り返さない医療体制の拡充を!
2022年12月19日
12月14日の厚生常任委員会で意見発表をしましたが以下はコロナ対策についてです。
【石田意見要望】14日に行ったコロナ対策への意見発表です。
新型コロナウイルス感染症対策についてです。
1週当たりのクラスターの発生箇所が11月当初は61件から、11月の最終週は104件へ、このうち、福祉介護施設は46件から77件へ。医療機関は14件から25件へと大幅に増加していることがわかりました。
国の事業で12月から来年2月まで、定期的検査として、保育園、幼稚園、学校、学童クラブ、高齢者、障害者施設の従事者一人当たりに、抗原検査キットをおおむね36個程度を事業所に直送しているとのことでした
医療機関に対しても、出勤停止の医療スタッフが徐々に増加傾向にあります。医療機関は自ら検査ができると言っても、医療機関が自前で行うのは大変という声があります。ぜひ医療機関への支援も求めます。
後遺症対応の医療機関への偏在については、公表する医療機関がなかったり少ない地域には公表してくれませんかという働きかけを継続して行うとの答弁でしたので、是非、要望します。
第8波と季節性インフルエンザの同時流行が懸念されています。発熱外来などの医療提供体制の確保、検査で早期発見、早期治療を行なって、重症化とクラスターを防止する対策を求めておきます。
(後述)コロナ在宅死7波776人(過去最多)の報道を読んで
厚生労働省は、コロナの第7波の中で、7、8月に自宅で死亡した感染患者が少なくても776人に上ったことを12・9発表しました。報道によると、自宅での死亡者数は第6波(今年1月〜3月)の555人を超えました。
約8割が70代以上の高齢者で、7割に基礎疾患がありました。死亡直前の診断時の症状は「軽症・無症状」が41・4%。一方で「中等症」が13・1%、「重症」が7・1%もいました。
6波の「中等症」7%、「重症」2・2%でしたから、7波の感染大爆発で、重症化しても入院治療できず、自宅で命を落とした人が急増したことがわかります。
第7波は感染大爆発を起こし、感染者数は1200万人超、死者数は1万4千人と過去最悪の事態になりました。
今、第8波の入り口に入ったと言われるもとで、同様の事態を繰り返さないためには、高齢者や基礎疾患のある人、高齢者・障害者施設の入所者が確実に入院できる体制の構築が必要です。
岸田政権は、発熱外来の診療報酬を引き下げたり、コロナ病床を確保した医療機関への補助金を廃止するなど、コロナ医療の体制拡充にブレーキをかけるのはやめ、医療機関や介護施設を全面的に支援する施策を取るべきです。
神奈川県の直近の病床の確保状況(12月8日現在)
区分 |
入院者数 |
病床確保床 |
即応病床数 |
重症 |
40人 |
210床 |
104床 |
中等症・軽症 |
1515人 |
1990床 |
2023床 |
計 |
1555人 |
2200床 |
2127床 |
*中等症・軽症の即応病床が確保病床より、多いことについて、担当課長は、病院側が、例えば10床確保するところ、実際は50床即応対応すると応えていただくなど、医療機関が頑張って県の要請に応えてくれているので、即応病床の方が多くなっているとのことでした。
*コロナの初熱外来の医療機関は現在2200ヶ所程度を確保、このうちオンライン診療は428ヶ所とのことです。