無料低額診療所事業の周知を
2020年5月7日
「無料低額診療事業」は、社会福祉法に基づき、生活困難の方が経済的な理由で、必要な医療を受ける機会を制限されることのないよう、無料または低額な料金で診療を行う事業です。コロナ感染症の拡大防止のための休業要請や外出自粛などの影響によって、営業の破綻の危機に見舞われる中小零細企業や、個人事業主、フリーランスの方などが増大しています。誰もが医療にかかることを保障するこの事業は、今、とりわけ重要です。
神奈川県や政令市のホームページで実施医療機関が紹介されていますが、知ってる方は少ないと思います。受診を我慢し、病気が重症化してしまうことがあることから、県に対し、この制度の周知を徹底してほしいという要請がありました。
そこで、ホームページで紹介と合わせ、ポスターやパンフレっとなどを作成し、医療機関や公的機関において、手にとって読めるよう周知をさらに進めてほしいと行政に要望しました。
今後は指定都市や中核市とも連携の上、指定都市、県内を含めた県内の無料低額診療実施機関の周知を行うことを検討すると回答。
また、今般の新型コロナウイルス感染症等の影響により、生活困窮者が増加し、生活困窮者の自立相談支援窓口への相談も増加することが想定され、無料低額診療を必要とする方の増加が見込まれ、制度の周知が必要と考えている。
本県では、生活困窮者自立支援制度に関わる職員、相談員などを対象とした研修を行っており、今年度のカリキュラムに「無料低額診療事業について」を取り入れ、制度の周知を行う予定です。 との回答がありました。しっかり周知を進めるよう求めていきたいと思います。