予算市議会で、日本共産党は代表質問その他で雇用、経済、子どもの貧困問題等で川崎市の緊急対策を求めました。石田和子議員は予算審査特別委員会の中で特に保育園の待機児を解消するため、認可保育園の緊急増設などを強く求めました。
経済危機でさらにたかまる保育ニーズ
人口急増のうえに未曾有の経済危機が子育て世帯を直撃し、左表のように認可保育所の新規申請が急増、高津区の不承諾の割合は全区で最も高い44%にも。
入所要件が高いAランクでも入れない状況です。パートや自営、就労先確定のB、C、Dランクは、保育を必要とする切実な状況があるのに、ほとんど入れず「もっと保育所を増やして」の悲鳴が上がっています。
「保育緊急5ヵ年計画」の見直しと高津区内の抜本的な緊急増設を!
5カ年計画(07~11年度)では、2012年4月の保育需要を1万6400人と見込みましたが、すでにこの4月に到達してしまい、計画の抜本的な見直しは急務です。現計画では、今後の高津区内の増設は60名定員が1か所(東急高架下、10年度開設予定)のみで到底足りないことから、増設数とテンポをあげるよう求めました。
こども本部長は「新年度の入所状況が確定し、詳細の分析後に可能な限り早期に計画の見直しを行う」と答弁しました。
私は、入所選考基準のEランク(求職活動)までを保育需要の人数に入れて大幅に受け入れ枠を拡大すべきであり、公有地の活用、合築も視野に入れた抜本的な認可保育所の緊急増設を要望。あわせて4月時の待機児に対する緊急対策も求めました。
ニーズが高い「おなかま保育室」の存続を
今年は、14室・345人定員に583人(うち高津区では3室・定員79人に116人)が申請、ゼロ歳児保育のニーズが高いのに、市は今年3室(80人)閉鎖し、さらに縮小する計画です。保育料の設定が認可保育園に準じている同室を存続すべきと強く求めました。こども本部長はニーズが高いので、緊急5ヵ年計画の見直しの中で検討すると答えました。
補助が少なくて運営が大変な地域保育所に補助額の増額を求めました。
安心して出産できるよう一歩前進
07年9月議会決算審査特別委員会で私は妊婦の救急搬送たらいまわしの実態をあげ、妊婦検診の拡充と総合周産期母子医療センターの早期整備」産科医療の充実について質問しましたが、09年度一歩前進しました。
妊婦健診の助成が十四回に拡大されます
今年3月までに母子手帳を交付されて、4月1日以降の予定日の方には追加分9枚が郵送されます。
4000円券は川崎市と契約した助産所でも使用でき、里帰り出産など市外での利用は川崎市と委託契約を結んだ医療機関で使用可能です。
総合周産期母子医療センター川崎市初の整備
ハイリスク出産に対応するため、NICU12床、母体・胎児集中治療管理室(MFICU)6床新設及びNICU・MFICUの後方病床24床を備えた「総合周産期母子医療センター」を聖マリアンナ医科大学病院に整備し、母子の生命を守る取り組みが進められることになりました。
新生児集中治療管理室(NICU)が市立川崎病院で4月再開
がん健診の自己負担額を引き下げて
誰もが受けられる検診体制を
国は今後領域を含めて、5年間の受診率50%の目標を掲げていますが、08年度、左表のように3つの検診で落ち込んでいます。
川崎市は、08年度から特定健診と一緒に受診できることで、がん検診の受診率をあげるといいながら、自己負担額を大幅に値上げ。特定健診と同時受診の自己負担総額は、男性が5800円,女性が9000円です。
私は自己負担額を引き下げ、さらに、市民の意見聴取、実態調査を実施するよう求めました。
健康福祉局長は今後の推移をみていきたいと答えました。
ひとり親家庭の生活・就労支援の充実を質問
深刻な雇用悪化と経済危機が、ひとり親家庭の生活を一層厳しく追い込み、ダブルワークせざるを得ないお母さんが増えています。ひとり親家庭の生活支援と就労支援をワンストップ(部門の異なる要望を一か所で処理する)で行う体制の充実を求めました。
子ども本部長は母子福祉センターの自立支援プログラム策定員が自立に係わるコーディネートを担い、就労相談員や生活相談員と一体的にサービスを提供する。パソコンや簿記講座も行い、専門的な技術習得を目的とした「自立支援教育訓練給付金』の活用を図り就労支援を行っている。また 区役所保健福祉センターの児童家庭支援担当や女性相談員と一層連携強化していくと答えました。
津田山駅前の歩道がカラー舗装されました
昨年の12月議会で、津田山駅のエレベーター設置の要望と同時に駅前の通学路の安全対策、ホーム老朽化部分の改修、駅前広場の設置について要望しましたが、2月上旬、駅前~踏み切り~下作延小手前・マックスバリュー手前の歩道がグリーン舗装され、歩道と車道の境がはっきりしました。
久地駅のぼりホーム改札側も段差が解消されました
久地駅のぼりホームは電車とホームの段差が大きくて乗降が大変という要望を受けて、07年9月議会にエレベーター設置と一緒に解消工事をしてほしいととりあげました。昨春の半分の解消工事に続き、残りの改札口よりの改修が、今年1月中旬に行われました。