2007,08,27, Monday
新聞で、報道されましたが、8月22日の市議会まちづくり委員会では、トナミ運輸川崎支店【高津区溝口5丁目】が敷地内の屋上に駐車場併設の倉庫棟を建設する計画について、周辺住民の「排ガスや騒音が懸念される屋上駐車場の見直し,解体工事説明会開催、住民の会との誠意ある話し合いに応じること」などを求めた請願審査が行なわれ,全会一致で趣旨採択されました。
この計画は、社宅などを取り壊し、幅108m、高さ20m、奥行き26・7mの大きな倉庫棟を建築し、屋上に、大駐車場をつくるというものです。そうなったら排気ガスによる大気汚染拡大と騒音は営業用トラックの増加とあいまって、近隣住民のみならず、広く周辺地域にも影響が及ぶことが心配です。
ここは、1日の交通車量が7万台以上に達する国道246号線があり、隣接している高津区建設センターには
「二子・自動車排出ガス測定局」があり、二酸化窒素の測定値が、市内に9箇所ある測定局のうち、池上、遠藤町と同様、環境基準を上回る自動車公害のひどい地域です。
近くには、保育園、小学校があり、高津小学校の小児ぜんそく児童は、児童数の13・77%を占め、高津区平均の10・05%より多い状況です。これ以上大気汚染が広がることはなんとしても防ぎたいものです。
時を同じくして国会では、二子測定局と同様、大気環境基準を達成していない局地的な汚染が継続している地域があることから、一層の対策を講じる必要があるとして、全会一致で「改正自動車NOX・PM法」が成立しました。県知事が大気汚染が特に著しく、対策を計画的に実施する必要がある地区を重点対策地区として指定し対策をたてるものです。具体的には政省令によって定めていきますが、新たな交通需要を生じさせる建物の新設に関しても、一定の対策が盛り込まれると聞いています。是非大気汚染がこれ以上悪化しないよう、実効的な対策がきちんととられるべきです。
事業者が住民のみなさんと誠意を持って話し合いに応じるよう求めるものです。