今、全国の中学校給食の実施率は8割です。東京都では9割、埼玉県や千葉県は99%の実施率です。この神奈川県は16%、川崎、横浜が実施していないからです。神奈川県は大阪府7、7%に次いで全国ワースト2位です。
ところが、その大阪府が新年度予算で未実施校234校への補助金を5年間で246億円盛り込むことを明らかにしました。大阪市も検討中とのことです。そうなると一挙に90%を超える実施率になり、神奈川県は全国最下位になります。全国19政令市で未実施は、川崎市、横浜市、神戸市、堺市のみになります。
大阪府はこの間、実施してこなかった理由を「弁当をとおして、親子の結びつきを強める」「財政が厳しい」と川崎市と同じ理由をいっていましたが、親の働き方や暮らしぶりが変化する中で弁当持参方式のほころびも目立つようになり、給食未実施校では生徒間の「昼食格差」が広がっていることから予算化にふみきったとのことです。
育ち盛りの中学生にバランスのよい中学校給食は全国の流れです。川崎に引越してきたかたは、中学校給食をやってないとは知らなかったとがっかりされていました。
この間の代表質問で共産党は繰り返し、川崎でも実施をと取り上げてきましたが、今議会の代表質問でも質問しました。教育長の答弁は、愛情弁当論に終始し、親子で作る「弁当レシピ」を配布するといった時には、議場で失笑がもれました。
こどもの貧困がひろがっているなかで、学校給食の教育的意義を改めて問い直し、川崎でも中学校給食の実現に踏み出すまで取り組んでいきたいと思います。