午前中、何人かのお宅を訪問しました。
kさんは、「避難所で残っている大半は高齢者の方。家にも戻れず、どこにもいけず、介護が必要でも受けられない。そういう高齢者の姿を見ると、本当に身につまされる」と言われました。Kさんの93歳になる実家のおかあさんは1人暮らし、足腰はまだしっかりしているそうです。なにかあったときにとても心配で、地域の方や、介護関係のかたとの日頃のつながりがほしいと思っている。また介護予防になることをすこしでもしてほしいと、区役所や包括支援センターに行ったけれども、対応してもらえなかった。なにかあったら来て下さいといわれたけれど、なにかあってからでは遅い。と高齢者の福祉行政がいきとどいていないと怒っておられました。本当にそうですよね。スリムにスリムにといって、高齢者等の福祉を担う自治体職員を人口が増えているのに減らしてきて、訪問活動など、きめこまかな対応ができなくなっています。ともかくお年寄りが大事にされる政治,「福祉の心」を持つ行政が必要です。
もうおひとりのHさんは、地震の被害は、届出のない行方不明者含めれば3万人以上になると言っている。本当にすごい大震災と思う。
同時に、自殺者が毎年3万人いることも,日本社会を象徴している。その多くが仕事がない。生活苦から生きる希望を失って自殺していると聞いている。働くところがない。雇用が破壊されている。生活のセーフティーネットがなくなっている。日本社会の現状を変えていかなくては、自殺者は減らない。精神的な支援だけではだめで、社会のあり方、政治や行政のあり方が問われていると思う。と言われました。全く同感です。
I さんは、テレビを見て、毎日泣いている。涙が乾かないほど。孫の写真を見つけて泣いている人を見ても、卒業式を見ても泣いていると。ともかく国上げて救援をしてほしい。今、テレビを見て、国民は勉強していると思うよ。いろいろなことを考えさせられる。ともかく、こつこつと住民の味方になって仕事をしてくれる人を、自分たちは選ぶよ。頑張って!と励ましてくださいました。