このまちレポート

「歩こう核兵器のない世界へ」国民平和大行進イン高津

2011年5月9日

高津区役所には被爆者の方、神奈川県内の通し行進を行う方々をはじめ、核兵器のない社会を願うみなさんが、旗やてづくりのプラカードなどを持って集まりました。出発式では、高津区副区長さん、被爆者の代表の方に続いて、私は実行委員として挨拶をおおせつかりました。

   今年も、『歩こう核兵器のない世界へ』をテーマに、第54回国民平和大行進がスタートし、今日で4日目の朝を高津区役所で迎えています。昨日の朝は北海道=東京コースの平和行進が、最北の島・礼文島を出発したとのことです。
平和行進は、広島、長崎、ビキニと3度にわたって核兵器の被害をうけた体験から、被災者への支援と連帯を原点に、核兵器廃絶をもとめてすすめられてきました。

   そして、今年の平和行進は、戦後最大の大震災と、最悪というべき福島第1原発事故のなかで行われています。

世界有数の地震国である日本で、津波の被害が何回も起きている日本の海岸部に54基もの原発が集中している現状は明らかに異常です。
また、私たちの住む神奈川県では、横須賀基地に、軍事用の原子炉を2基積んだアメリカの原子力空母ジョージワシントンが寄港しています。大地震が起きれば、私たち川崎市民をはじめ首都圏などに住む多くの国民の安全は脅かされます。

   原発は「多重防護対策をとっているから大丈夫だ」という電力会社と政府が一体となって進めた安全神話は完全に崩壊しました。今こそ安全最優先の原子力行政に転換すること、原発依存から脱却し自然エネルギーへの転換をめざしていくべきではないでしょうか。そして、アメリカの原子力艦船の日本への配備や寄湊をやめさせる世論を広げようではありませんか。

   被災者と被災地に連帯して、核兵器の無い世界を、兵器でも原発でもこれ以上の放射能の汚染を許さない地球を、戦争でなく、人々が協力し、平和な世界をつくりましょうとよびかける平和行進です。是非、明るく元気に歩いていきましょう。と挨拶しました。

森林公園まで行進しましたが、沿道やバスの中から手を振ってくださる方、かわいい園児さんが手を振ってくれたりと励まされます。