議会活動報告

溝口、高津、二子新地各駅周辺の駐輪場の整備を急いで 溝口南口の駅前広場の地下に約1900台収容の駐輪場の計画

2011年10月5日

  

   決算審査特別委員会の質問時間は、一人30分以内に終わらなければならないのですが,先に報告した3つの質問で,既に29分使ってしまい、残り時間あと1分でした。私は、人口増加が続く高津区では、溝口駅,高津駅、二子新地駅周辺の駐輪場の整備、増設がまちづくりにとって不可欠の課題として、1期目からくりかえし取り組んできました。今回も、調査し,準備もしたのですが,時間が足りず,かろうじて残り1分、建設緑政局長に要望しました。
事前に行政とも打ち合わせを行い準備した内容を報告します。shibuya_img02

当初計画より遅れている駐輪場整備
  
東急大井町線が溝口駅まで延伸されて2年以上経過しますが,複々線化で拡張された高架下に、東急電鉄による駐輪場の増設整備が,当初計画よりも大幅に遅れています。「自転車法」は鉄道事業者に、鉄道利用者の利便性をはかるため、駐輪場の整備を責務としています。

昨年9月議会で早期整備と夕方の調査も行うことを要望
  
私は、昨年の9月議会で,溝口駅は,午前9時台ですでに駐輪場は110%の利用率になり,その後の通勤や買い物客の自転車をとめる場所がなくなる実態を示し、駐輪場の整備着手を急ぐべきと質問しました。また放置自転車の実態調査について、午前9時台のほか夕方も行うことを求めました。

東急「本年度中の工事着手予定が、大震災の影響で来年度以降に延期」
 
建設緑政局長は、東急から平成23年度中に着手したいと伺っていると答えていました。しかし、本年5月に東急電鉄に確認したところ、東日本大震災の影響で,設置工事を来年度以降に延期する予定であるとの回答だったとのことです。

市が、市内全駅について、午後4時台も調査を実施
  
川崎市は、今年6月に、市内鉄道駅54駅と矢向駅を対象に,午前9時台のほか午後4時台の調査を実施しました。以下はとりまとめ中の溝口駅周辺の暫定数値です。昨年よりも利用台数が増え,午前9時台より夕方の方が873台も増えています。

溝ノ口駅周辺の調査ー【駐輪場の収容台数5,343

    2010年度  2011年度   2011年度
  午前9時台 午前9時台 午後4時台
利用台数      5,867台     6,005台      5,922台
放置台数        360台       344台      1,300台
      計      6,227台     6,349台      7,222台

当初計画どおりの台数の早期整備を

私は,東急電鉄が地元住民と行ったワークショップのとりまとめで示した以下の整備台数と場所について,計画どおり進めるべきと繰り返しもとめてきましたが、そのたび東急から当初計画通り進めるとこととしているという回答を受けています。着手は来年度以降ということですが,可能な場所から早く進める様求めたいと思います。
東急の示している計画
         溝口駅周辺             約920台+α
         高津駅周辺              1,770台 
          二子新地駅周辺    あと720台

武蔵溝ノ口南口の駅前広場の地下に
         
約1900台収容の駐輪場の計画
  
現在,市は南口の駅前広場に約1900台の地下自走式駐輪場整備を自転車専用として計画を進めています。
  今年度、詳細設計, 平成24年度に工事着手、平成25年度末の完成をめざしています。
   新設する地下駐輪場を自転車専用とするため,既存駐輪場の一部を自転車から原動機付き自転車等の利用に変更するとともに、広場用地内にある駐輪場や歩道内にある路上駐輪場については、廃止する計画としています。
   こうした計画で、駅南口地区における収容台数は,現状より,自転車が約900台、原動機付自転車等が約600台増加する見込みです。

整理誘導員の配置の継続を
 
歩行者の安全な通行の確保のために駐輪場への案内や誘導、放置自転車の整理整頓を行っていただいている整理誘導員は,現在、市は国の緊急雇用創出事業等を活用して配置していますが、来年度以降も継続が絶対に必要です。
   今年度は溝口駅が12名、高津駅が2名、二子新地駅が3名です。国の事業の来年度以降の継続が不透明ですが,配置の継続について、局長は,適正な配置に向けて、関係局と調整をはかっていきたいと考えているとのことですから、引き続き,継続するよう注視していきたいと思います。