10月21日の健康福祉委員会で、宮前区の消防総合訓練場にて川崎市の特殊災害対応車両の視察がありました。
特別高度工作車は
大型ブロアが装備され巨大なファンによる大量の送風やミクロ噴射送水により濃煙熱気や有毒ガス等を除去するものです。実際に送水を見せていただきましたがすごい威力です。 ウオーターカッターは研磨剤を混入した高圧の水流で様々な対象物を切断できるというものですが、厚い鉄板に穴をあける実演もしていただきました。 その他、狭い場所の情報をカメラでキャッチする簡易画像探索機などさまざまな車両積載資器材を見ました。
特殊災害対応車両は
毒劇物災害やNBC災害(放射線、細菌兵器、化学物質災害)に対する機能と専用資機材を備えており、汚染された外気が内部に入ることがない陽圧構造となっていることが最大の特徴とのことです。福島原発事故の際に出動した車両です。除染シャワーや放射能防護消火服,陽圧式科学防護服や化学剤探知機、放射線測定器、生物剤探知器などが搭載されています。
大型除染システム搭載車は
多数の汚染した人が発生したばあいに、汚染物質の除去等を行うための資機材が搭載されています。1時間に200名以上の除染が可能ということです。
震災工作車は
2本の作業アームがついていて、「つかみながらきる」「支えながら引っ張りだす」「長いものを折り曲げる」等の複雑な作業を可能にし、大規模な地震災害発生時等、遠距離大量送水するホース延長車のための道路啓発や、市街地で大火が発生した際の重量物の排除や、倒壊建物での隊員進入路の確保等の活動を効果的に行うことができる車両とのことです。
実演もみせていただきました。2本のアームが伸びると高さが7,6mで、圧巻でした。実際に9月の宮前区の倉庫火災には出動したとい説明がありました。
11人が運転資格を取得しているとのことです。今年の7月から稼働開始したばかりということです。
市民の命と財産を守るため、大地震の発生や大火災をはじめ、さまざまな災害に備えた特殊災害対応車両を視察し、隊員の説明をうけました。車両や性能が高度化されていると思いました。国からの貸与もうけながら装備しているとのことです。同時に隊員がとてもきびきびと活動していました。人口の増加に併せて隊員の増強も必要と思います。