このまちで子育て

どの子も安心して希望する幼稚園に入れるように(07年12月16日)

2007年12月16日

どの子も安心して希望する幼稚園に入れるように(07年12月16日) 12月議会の代表質問で子育て支援策の充実をとりあげました。順次ご報告します。是非ご意見をおよせください。まず幼稚園の問題です

来春の私立幼稚園の入園願書の受け取りが10月15日、そして願書の提出が11月1日に一斉に行われました。

あるおとうさんのお話によると「願書配布が10時からですが、わが子を幼稚園難民にしたくないという思いで8時頃行くとすでに50人以上の方が並んでいた。9時頃には60人の募集に対し200人ちかくが並んでいた。複数の園に家族で手分けして並んでいるようだった」「11月1日は願書を提出した後面接を行い入園が決定されるが、入れなかった場合はその場から携帯電話でまだ定員がうまっていないほかの幼稚園を探し、見つかれば移動し願書をその日のうちに再提出する」ということでした。この実態からも幼稚園に入園できるかどうか多くのみなさんが心配し大変な思いをしていることがわかります。
●行政はこうした実態を把握していますか?
川崎の私立幼稚園の定員超過率は県下で突出して高く、116・2%です。幼稚園協会の協力を得て結果的に入園できたとしても、定員を大きく超えての入園や、自宅から遠い幼稚園に行かざるを得ない状況があります。これではわが子が入園できるかどうか不安で1人が何箇所も願書をもらいにいかざるを得ません。現状でもこうですから、今後人口が急増する地域ではなおさら大変です。

●福井市では過疎地を公立幼稚園が担っています。
川崎のような定員超過率が突出して高く、人口急増の地域の幼稚園不足に対し、行政が責任を持って対応すべきではないですか。公立幼稚園が担うべきではないでしょうか?
・・・などなど質問しました。

教育長は・・〈答弁要旨〉
「私立幼稚園85園で現在23000人余の園児をうけいれており、これまでも、最終的に希望する園児を受け入れている実績があるので、今後も幼稚園協会と密接な連携を図るから、ニーズに応えられる状況にある」

他にも「幼稚園の設置基準」―1学級35人以下とするという基準を超えている園もあるが、補助教員をつけ工夫した保育が行なわれているなどの答弁もありました。

たちは「結果的に入れているから」「工夫した保育が行なわれているから」と幼稚園側に依拠するばかりでなく、子どもの立場に立った教育環境を整え、子育て中やこれから川崎で子育てをしようとする若い世代のみなさんが、安心してわが子を希望する幼稚園に通園させることができるよう、市として責任を果たすべき。特に人口急増地域や、定員超過率の高い地域に公立幼稚園の存続と新たな整備を求めました。

◎今議会でも、私立幼稚園保育料補助の増額も求めました。
東京や横浜と比べると市の補助が少ない川崎です。増額を願う切実な声がたくさん寄せられています。

◎これまでの議会で、障害を持つお子さんの受入れのために私立幼稚園への補助の増額をはかるべきことを求めてきました。これについては来年度に向けて検討しているという答弁がありました。