◎休日急患診療所の老朽化対策と各区1か所の継続を
市民の休日急患の対応、災害時の救急医療救護所、新型インフルエンザ対応医療機関として各区1か所の休日急患診療所は重要な役割を持っています。2008年の川崎市民アンケートでは休日急患診療所の数について各区1か所必要であるとの回答が91.7%にあがっています。地域医療審議会で今後のあり方等が検討されていますが、各区1か所の継続と老朽化対策について質問しました。
健康福祉局長の答弁
● 休日急患診療所は、多摩休日夜間急患診療所を除き昭和50年代に開設された施設で、老朽化対策が課題であることは十分認識している。将来のあり方に関しての地域医療審議会における議論をふまえながら、利用状況、出動医師の確保等様々な課題を整理し、今後の方向性のとりまとめを目指す。
● 老朽化対策は全庁的に推進されている「かわさき資産マネジメントプラン」の取り組みの中で、今後の維持補修や更新等について、より効率的・効果的な対策を検討していくとの答弁があり、財政局長に「資産マネジメントプラン」の取り組みにおいて、維持補修や更新等の基本的な考え方と今後の取り組みを質問しました。
財政局長の答弁
● 休日急患診療所の老朽化対策について、本市救急医療体制における初期救急を担う重要な施設であることから、資産マネジメントの取り組みにおいても、優先順位が高い課題であり、現在、所管局と取り組みの手順について検討している。
● 地域医療審議会の議論をふまえながら、今後、劣化診断調査や利用実態調査を実施し、周辺の公共施設や関連施設との複合再整備によるコンパクト化や、予防保全型の維持補修による長寿命化等を検討するとともに、最も効果的な手法を選択していく必要があると考えている。
重要な役割を担う診療所ですから現状利用状況が多少少ない区であっても各区1か所の体制は維持すべきこと、老朽化対策も優先順位が高い課題で検討を進めているということですので、高津区の急患診療所におけるトイレの洋式かや階段の手すりの設置等具体的な要望も伝え、早期対策を要望しました。
◎ 中部(高津区、中原区)小児急病センターの早期整備を
現在、川崎市には南部(川崎区)と北部(多摩区)に小児急病センターがありますが、人口が急増している中原区と高津区には小児急病センターがなく、かねてから必要性を訴えてきました。その取り組みを質問しました。
健康福祉局長の答弁
● 中部地区の若い世代の人口増加に対応するため。小児救急医療体制の整備が喫緊の課題となっており、川崎市地域医療審議会に中部地区における小児救急医療体制のあり方の検討をお願いしており、本年度中に報告書が提出される予定となっている。
● 設置するために必要となる小児科医師の確保について、現状の診療体制においても、大変厳しい状況があるので、地域の理解を得ながら、各区休日診療所の小児科診療体制を見直し、小児科医師を集約化すること等を含め、様々な課題について、引き続き検討していくという答弁でした。
川崎市の第3期実行計画では、2012年度は「小児救急の現行体制の検証及び中部小児急病センターの検討をふまえた基本方針の策定」となっています。整備は喫緊の課題との見解も示されていますので、一歩づツ整備に向けた取り組みが必要です。