08年12月14日
12月6日、日本共産党川崎市会議員団主催でシンポジュームを開きました。今川崎市は平成24年4月までの「保育緊急5カ年計画」にもとづき、公立保育園を5か園づつ民営化を進めています。多くの保護者のみなさんや市民の間で本当にいいの?の声が広がっています。
ある日突然、保育士が全員入れ替わる民営化、慣れ親しんだ保育士との人間関係を断ち切る民営化を、なぜ進めるのか。これまでも該当になった保育園では保護者のみなさんが、「納得のいく説明を!」市に求めても、結局は民営化さきにありきで進められ、社会福祉法人だけではなく株式会社が民営先に選定されてきました。民営化になるなんて夢にも思わず選んだのに!です。
おりしも4月に開設したばかりの株式会社が運営するハッピースマイル園、4箇所が10月30日、他の事業の経営破たんで、突然保育所を閉鎖する事態がおこり、企業参入の危険性をまざまざ見せ付けられたばかりです。
会場から胸があつくなる発言、親としてどうしたらいいのかと言う苦しい発言も続きました。司会をしていた私も一緒になってあつくなったり、苦しくなったり・・・・ゲストの3人のかたに是非助言をと、助け舟を求めました。
浅井春夫先生は「今は苦しいかもしれないけれど、今世の中は大きく変化している。変わるときはあっという間に大きな変化をとげるものです」 「儲けといのちを比べてはいけない分野があるということが必ず大きな世論になる」と。
ハッピースマイル園の閉鎖の取材記事をアエラに掲載し、保育の規制緩和、株式会社参入を告発、警鐘をならしているジャーナリストの猪熊弘子さんが「保育園とのかかわりは川崎の公立保育園にこどもを預けたときから。保育園の先生たちに励まされ、今でも感謝している」「民営化は誰もしあわせにしない」「トップが替われば確実に変わります」と。
最近急激に保育事業を拡張し、東京都や横浜市をはじめ、川崎でも認可保育所を受託している企業の保育運営部長の奥さんを、昨年過労死でなくした小林さんが、「急激な拡張による急激な人材確保に無理がある。妻は人材を育てなければ大変なことになるといつも言っていた」と語りました。
3人のかたのそれぞれの助言に一つ一つ励まされました。あっという間に予定の時間がきてしまいシンポジュームは終わりました。でも参加者の多くのお母さん方は,講師の方々のまわりでアドバイスを求め熱心な話し合いを続けていました。この思いを広げていこう。今が子育て中の人も。かつて子育てした人も、かつて保育士だった人も、かつて川崎の保育園に預けて働き続けられた人も、そしてこれから川崎で子育てする人も。みんな一緒に。