認知症高齢者は3年後の2015年には全国でおよそ250万人、本市でも2万人以上になると推計されています。
川崎市の第5期(2012年〜2014年)高齢者保健福祉計画・介護保険計画(かわさきいきいき長寿プラン)では、今年度、認知症疾患医療センターを、2か所設置し,保健医療、介護機関等で連携をはかりながら,地域における認知症疾患の保健医療水準の向上を図るとしています。
私の知人から、夫さんが認知症と診断されているが,以前患ったがんが再発し,手術のために入院したが,病室がわからなくなったり,とても手がかかるので,家族の付き添いを24時間つけてほしいと言われ,家族が交代で付き添いをしたがほとほと疲れた。という話を聞き,体制がとれる病院の必要性を聞かされました。
(質問要旨)
この認知症疾患医療センターが,そうした機能を果たすのか、現在設置に向けた取り組みがどうなっているのか、今後計画的に増やすことについての見解と対応を質問しました。
(健康福祉局長答弁))は
「認知症疾患医療センターの機能については、国の要綱により認知症の詳細な診断、急性精神症状への対応、身体疾患を合併する患者への対応等を行う「専門医療の提供」が定められております。本市の募集要項においても、認知症の身体合併症患者が入院された場合においては、当該センターにおいて対応をすること、またそれが困難な場合でも、他病院との連携により受け入れ等の対応をすることが求められておりますので、以上のような機能を十分に果たせると考えている」
「今後の設置について,国は新たに「身近型センター」を300か所程度、整備することを目標とするとしているので、本市においては、今回設置予定のセンターの運営状況や実績をふまえるとともに,国の動向等を注視していく」と答えました。
また、取り組みの進捗状況は、6月初旬に庁内の選考委員会で2病院を選考し、現在本市における指定に向けて国と協議を行っており、1〜2ヶ月程度で回答がくるので、国との協議が整い次第、指定および事業委託の手続きを行い,病院側においても,連携する関係機関との調整等,運営開始の準備を進めて行くことになると考える」との答弁がありました。