障害者の社会参加の促進を目的とした移動手段の確保事業として 障害者のみなさんから要望の強かった・重度障害者福祉タクシー利用券の横浜市並みの増枚 ・福祉キャブの増車 ・バス乗車券の市バス・民営バス共通のフリーパス化について、質問や,予算要望書を提出しかねてから求めてきましたが2012,13年度から実現されることになりました。
●軽度障害者のバス乗車券も継続して
しかしその一方で軽度障害者とその介護者が、バス乗車券の交付対象から外されることになり、継続の要望が寄せられました。
例えば,発達障害者で通所をしていない在宅の方の場合、日中バスを乗り継いでたびたび外出する方,軽度の障害の方で就労しているけれど通勤手当がでていない方,あるいは就労先を探す活動をされている方,山坂が多い地域で介護者と一緒に外出していた方が,介護者が対象外となることで引きこもりになるのではと心配される方など、困る具体例をあげ、重度、軽度に関わらず外出、移動の権利は等しく保障し,対象にすべきと質問しました。
健康福祉局長の答弁は、介護者の方については,見直し後もバス乗車料金の半額となる制度がある,軽度の障害者については,就労先から交通費が支給されているなど他の制度を活用できる。配慮として軽度の方のうち社会福祉施設に通所している方についてはフリーパスの対象としたということですが,社会参加の促進は軽度の方々についても支援することが必要です。充実を図る一方で対象者を絞り込むやり方は本来の福祉の充実ではないと考えます。
●在宅福祉施策の充実をきちんとモニタリングすべき
心身障害者手当の見直しにより,新たな在宅福祉施策の充実を図るとしたことについて,この問題を協議してきた障害者施策推進協議会において、実施状況など、モニタリングを適時行うことが議論されてきたとのことです。新たな課題を含めてモニタリングをきちんと行うべきと質問しました。
答弁は障害者施策推進協議会は,障害者基本法の改正により,障害者施策審議会となり,障害者に関する施策の実施状況を監視する役割を新たに担うことになったので,新たな在宅福祉施策については,今後同審議会においてその執行状況をモニタリングすると答弁しました。
しっかりモニタリングを行うと同時に,先のバス乗車券の交付対象に軽度の方も継続することを検討すべきと要望しました。