6月議会の一般質問で川崎市の取り組みがどうなっているのか質問した「川崎市認知症疾患医療センター」について、川崎市は市内の病院に公募を行い、応募医療機関の中から2病院を選考した上で国と協議を行っていましたが、このほど協議が終わり、聖マリアンナ医科大学病院、日本医科大学武蔵小杉病院の指定を行うとの報告が、8月23日に健康福祉局長よりありました。
認知症疾患医療センターとは、
国の要綱で認知症の詳細な診断、急性精神症状への対応、身体疾患を合併する患者への対応などを行う専門医療の提供が定められています。保健医療、介護機関等で連携しながら、地域における認知症疾患の保健医療水準の向上を図るとしています。そのために地域連携機能を担う連携担当者を中心として、地域の保健医療関係者、介護関係者、有識者などから組織された認知症疾患医療連携協議会をつくり、症例検討や専門医療に関する研修会などを開催することなどにより、地域において身近な認知症の医療を担う、かかりつけ医等との連携をはかっていく予定とのことです。
国は、全国で175か所の基幹型及び地域型センターの設置を目指す中で、本年5月1日現在で171カ所が整備されています。
川崎市は今後、関係各所への周知と準備を行い、12月以降運営開始で病院と調整を行うとしています。悩み多い認知症疾患の患者や家族にとって、明るいみとおしが持てる様、機能の充実を求めたいと思います。
また、国は新たに身近型センターを300か所整備することを目標としているとのことです。身近な場所に、各区1か所は必要です。今後の設置について川崎市は、今回設置する2か所のセンターの運営状況や実績を踏まえるとともに、今後の国の動向を注視するとの答弁でした。