10月31日、健康福祉委員会は東京都江東区新木場の川崎市消防航空隊を視察しました。川崎市消防航空隊は、市民の安全を確保するため、あらゆる災害を想定した装備等を整備し、日々訓練をすみ重ね、火災、救急搬送、水難救助等の災害に対し、ヘリコプタの機動力を十分に発揮し、大空から市民の安全を守っています。
川崎市の消防航空機は、昭和60年に運行開始し、平成17年に現在の機種に更新した「そよかぜ1号」と、平成6年に運行開始した「そよかぜ2号」の2機です。当時、公募で「そよかぜ」と命名したそうです。伊藤市長の市政のシンボルである「青いそらと白い雲」と消防の赤を象徴したさわやかな3色のヘリコプタです。
全国に消防航空機は72機あり、神奈川県内では川崎と横浜が2機ずつ所有し,神奈川県としては所有していないとのことです。緊急事態発生時には消防庁が消防航空機の運行管理を行い、消防庁から出動命令がくるとのことです。
全市の航空救助員は84名、新木場の消防航空隊には航空救助員からさらに半年間の訓練をうけた専任航空救助員が5名、操縦士4名、整備士4名で4班編制をしているとのことです。
実際に、航空機に乗り、川崎の上空を飛行しました。よく晴れて眺めは最高でした。眼下には高層ビルの屋上や大病院の屋上にHのマークが見えますが、限られたスペースしかない屋上ヘリポートに緊急着陸するのは大変なことだと思いました。通常は500mの高さを時速180キロmの早さで飛行するとのことでした。
東日本大震災時には緊急消防救助隊として第1次派遣隊が2011年4月2日から第7次の4月30日まで、福島県に派遣され、情報収集、救助活動、救急搬送、消火活動を行ったとのことです。危険と隣り合わせの大変な任務ですが、オレンジ色の制服がとてもよく映えていました