うれしい報告です。
津田山駅の「エレベーターの設置を」「橋上駅舎にしてほしい」という住民の皆さんの願いが,やっと実現できるという報告です。
11月22日、川崎市が津田山駅と稲田堤駅についてJR東日本と橋上駅舎化の基本覚書を12月に交わすことを明らかにしました.。
●スケジュールは
平成24年12月、橋上駅舎化概略設計をJR東日本に委託
平成25年度 橋上駅舎化詳細設計をJR東日本に委
平成26年度 JR東日本と工事施工協定を締結、工事着手
平成29年度頃 工事完成、供用開始
(スケジュールは,今後の検討や状況等により変わる場合がある)
2006年に初めて議会でとりあげ、08年には「津田山駅と周辺をよくする会」の皆さんが、エレベーターの早期設置、橋上駅舎化、駅前広場、ホームの屋根の延長などの署名活動を行い,約3000筆の要望署名をもって、私も一緒に川崎市とJR東日本横浜支社に届けお願いしてきてから、約4年半かかりました。
JR東日本は、2008年に「2010年度末までに駅構内のバリアフリーを行う」と答えたものの、2010年1月「ホームの大規模改修が必要になり、工期を2011年度以降に延期する」としました。延期の知らせを受けて地元のみなさんから心配の声をたくさんいただき、会の皆さんと一緒に「延期するのなら橋上駅舎も同時に検討を」の要望をJR 横浜支社に行いました。
その後も「署名したけどまだなの?」「お年寄りが困っている」「ベビーカーの親子連れも困っている」「生きてる間にできるの?」など早期実現を望む声がたくさん寄せられました。
一方川崎市は、2010年2月、駅前の踏切遮断時間が長く,不便で危険であるため、津田山駅のアクセス向上策として「エレベーター付き跨線橋を早期に整備する」と発表しました。でも、本当にエレベーター付き跨線橋で便利になるの?という思いから、地元の皆さんの意見を聞くと,やっぱり橋上駅舎だよという声が多かったです。
私は2010年10月議会と2011年3月議会で、エレベーター付き跨線橋について、下作延小学校側からは,駅構外と構内の跨線橋を2本渡らないとホームにおりられず、利便性に問題があることを示し、橋上駅舎の検討を要望しました。
2011年11月,川崎市は「本市のエレベーター付き跨線橋整備とJR東日本の駅構内バリアフリー化の検討が同じ時期になり,個々に整備するのでなく,本市とJR 東日本が応分の費用負担による共同事業を行うことで効果的、効率的な事業とすることが期待されるので、橋上駅舎化の検討もおこなうことについて、両者で確認できた。今年度JR 東日本に基本設計の委託を行い施設計画の検討を開始する」と発表しました。
2012年6月議会では、JR 東日本との検討状況について質問しました。
このたびの報告では,「エレベーター付き跨線橋の整備については,駅南側(下作延小側)からは,エレベーター付き跨線橋を渡り,駅改札口を経て,駅構内跨線橋を渡り,ホームに至る経過となることや,駅構内跨線橋の上空への設置となるため,設置高さが約11〜12m以上となることなど、利便性が低い整備手法である。」「橋上駅舎の整備については、JR 東日本との共同事業として,両者にとって効果的、効率的な事業になるとともに,駅南側からの駅アクセスが大幅に改善されることや,自由通路の設置高さについても7〜8m程度となることなど利便性が高い整備手法である」としています。
やはり、ここまでこれたのは、地元の皆さんの強い要望があったからです
橋上駅舎が決まったことを、「生きてる間にできるのかしら」と心配されていた方にお伝えすると開口一番「よかった!完成するまで生きていなけりゃね」「完成するまでまだまだ時間がかかるけど,再来年に工事が始まれば楽しみにして待っていられる」とのことでした。