地域子育て支援センターは、08年度に子ども文化センター内に設置された7箇所を加え、現在27箇所になりました。歩きやバギーで気軽に行けるところに子育て支援センターが必要だと思います。
その中で、旧公立幼稚園舎を活用した地域子育て支援センターは市内7箇所ありますが、「さぎぬま」と「かじがや」を6月10日に視察してきました。
かつて公立幼稚園だった場所ですので、庭も保育室もスペースが確保され親子で楽しく遊べる環境がつくられていました。7箇所の08年度の利用実績は22万1707人(「さぎぬま」は3万4077人、「かじがや」は3万3491人)と多くの親子に利用されています。
子育て支援にがんばっています
こどもにとっては友達と出会える楽しい場所、保護者にとっては子育ての悩みを聞いてもらえる場所、親同士が友達になり、情報交換を行ったり,先輩ママさんからアドバイスを受けたり、地域のつながりもできる場所になっていることがよくわかり、地域の子育て支援に大きな役割をはたしていることがよくわかりました。「さぎぬま」では、親子ストレッチの子育て講座が開かれ、「かじがや」では多くの親子連れでにぎわっていました。
スタッフの方から、おかあさんたちの声を聞いてきました。
「夫の収入が減ったので自分が働きたいと保育園に申し込んだがだめだった。幼稚園も保育料が高く、兄弟二人分はとても払えない。週に何日か短時間でも預かってくれるところがあれば働きに出たい」「親の介護に出かける間預かってくれるところがほしい」「妊娠中に体調が悪い時に上のこどもをあずかってくれるところがあれば・・」なかには生後1・2ヶ月の赤ちゃんを連れて、上のお子さんを遊ばせに来ているお母さんは、「上の子を一時あずかってもらえれば、どんなにか助かる」など一時保育、一時預かりの要望がたくさんあるとのことでした。
担当保育士を配置して「一時保育」がここでできないか、検討してほしい
そこで、私は6月議会の一般質問で、旧公立幼稚園舎を活用した地域子育て支援センターで、担当保育士を配置して一時保育ができないか質問しました。こども本部長は「一時保育は認可保育所で実施している。利用者も年々増加しているので、新たに整備する保育所において、事業の拡大をはかっていく」と答えました。また要件としては「専用スペースがあることと担当保育士を2名以上配置するのが定められている」と答弁しました。
一時保育の実施状況は
今年度中に開設するものを含めると、一時保育は、川崎区・6箇所(72人)、幸区・3か所(36人)、中原区・5か所(60人)、高津区・6箇所(67人)、宮前区・3か所(31人)、多摩区・4箇所(58人)、麻生区・4箇所(48人)で全市31箇所、372人です。1か所の定員は基本的に12人でその内訳の目安は否定形型保育が10人で緊急一時が2人ということですから、まだまだ整備が必要です。まずは実施箇所がすくない宮前区域,幸区域などで、床や庭面積が広い子育て支援センターで、担当保育士を配置して実施することを検討してほしいと要望しました。
子育手支援センターの正規職員の複数配置を
多くの利用者の受け入れ、相談事業、各種講座の企画と実施、子育てサークルの育成と支援から、センター内の清掃、管理までを1人の正規職員と時間差勤務の2人の非常勤職員でこなしていますが大変な激務です。。出張や休暇がはいれば、非常勤職員が1人になることもあります。正規職員の複数配置を求めましたが、答えは「近隣の公営保育所との連携で対応している」」でした。
現場の要望を聞いて小破修繕を急ぎ修繕予算等の増額を
清掃や樹木の剪定、花壇の手入れなど、地域のボランティアの方々に協力していただき、まさに地域との連携がとれていることも感心しました。同時にいくつか施設修繕や空調補修が必要でしたので、早急の改善と補修予算の増額を求めました。