はじめの一歩

現憲法の「戦争を永久に放棄」と「基本的人権は永久の権利」を削除してはならない

2013年5月24日

憲法4先日、議員団で憲法の学習会をしました。講師は篠原弁護士です。現憲法と自民党「改憲案」を対比しながら話してくださり、改憲の危険な内容がよくわかりました。私がこれは本当に大変なことになると強く思ったことは大きく3つです。

権力の暴走に歯止めをかける憲法から、国民を縛る憲法に変質

憲法は、主権者である国民がその人権を保障するために憲法によって国家権力を縛るもの、国家権力が守らなければならないことを規定しているのが憲法です。だから、時の権力者の都合の良いように憲法を改変することが難しいように両院の3分の2以上の賛成がないと発議できないとされているのです。主要国の手続きの条件は「憲法が危ない!5・3ピースパレード」で書きましたが、これは世界の主要国でも当たり前の原則です。自民党改憲案は、憲法を、権力を縛るものから、国民を縛るものへと根本的に変質させるものとなっているのです。

第2章「戦争の放棄」が「安全保障」に変わり「国防軍を保持する」と明記

現憲法は第9条

1項で 「・・・戦争と武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」

2項で 「前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない」とあります。

改憲案は、「・・戦争を放棄し、武力による威嚇及び武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては用いない」。「前項の規定は、自衛権の発動を妨げるものではない」とし、集団的自営権を可能にするとともに、日本をアメリカとともに海外で戦争ができる国にしようとしています。さらに「国防軍を保持する」ことを明記しています。

自民党は現行憲法を「押し付け憲法」「占領憲法」だといい安倍首相は『国民の手に憲法を取り戻す』といっていましたが、できあがった改憲案は「米国のもとでの従属憲法」です。

第97条「基本的人権」を全面削除

基本的人権を「現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」を明記した97条を改憲案は全面削除しています。とりわけ、第21条 表現・結社の自由を含む基本的人権について、「公益及び公の秩序に反しない範囲のものしか認めない」としたことは重大です。国民を無権利状態に追いやった大日本帝国憲法への逆行ではないでしょうか。

ある方が、「改憲したがっている人たちは、現憲法は古くなったから変える必要があるといっているけれど、改憲案はもっと古い大日本帝国憲法に戻ろうとしている」と批判していましたが、その通りだと思います。