毎年行っている各団体との懇談会のスタートとして、議会閉会2日後の28日に精神障害者家族会の「あやめ会」と1時間半ほどの活発な懇談を行いました。
懇談会に先立ち、会としての要望書をいただいており、冒頭、副代表の方からひとつひとつの説明をしていただいたあと懇談しました。どの項目も切実なものです。その中で、特に感じたがことがいくつかありました。
井田重度障害者施設「桜の風」に、それまで再編前の「もみの木寮」の機能が引き継がれたのはありがたいが、宿泊自立訓練の定員が25名から20名に減ってしまい果たしてニーズに対応できるのか。また、もみの木寮は、グループホームに籍をおきながら週2回ぐらいもみの木寮で、宿泊訓練を受けることができたが、「桜の風」にはそれがないのでやってほしいということでした。
私はこれまで、病院を退院し、家庭やグループホームに移る前に、病院に籍をおきながら体験宿泊を行う中間的な機能が必要だとこだわって主張してきました。このたび市単独で「体験型宿泊支援」として2名の枠がとられましたが、グループホームに移った後にも自立にむけてそうした訓練が必要なんだと教えてもらいました。これは質していきたいと思います。
再編された相談支援センターについては、わかりずらい、電話したとき、精神の専門員が今いないのであとでと言われた。精神障害者のことをよく理解している専門職種がいるのかどうか不安。今まで相談に乗ってもらっていた地域活動支援センターから、スタッフが二人とも相談支援センターに移ってしまいとても不安。引きこもりの子どもがいるが、相談員の家庭訪問を子どもが納得していないと行けませんで終わってしまい、少しも発展しないので困っているとのことでした。そこから相談支援がスタートするんだと思うのですが、広島の引きこもりの相談支援を視察した時に、親御さんの相談にのることを継続することで、まず親御さんの意識が変わると、子どもさんがすこしづつ人を受容するようになり、そうすると家庭訪問をうけてもよいと言うようになると言われたことを思い出しました。それがひきこもりの特徴なんだと言われました。相談支援の充実が必要だと思いました。有意義な懇談会でした。