川崎市で初めての「高次機能障害」の方々への日中活動を支援する地域活動支援センターが高津駅近くに設立されて1年たちました。9月19日、設立の必要性をたびたび質問してきたおおば裕子議員と、当センターに通所されている家族のYさんと一緒に視察させていただきました。
「高次脳機能障害」とは、脳出血、脳梗塞等の病気や、事故による頭部外傷等によって、脳に障害を受け、言語、思考、記憶、行為等の認知機能に生じる障害で、この障害のある方は市内では5600人と推計されています。
初年度は15名の受け入れを目標として、はじめは6名からスタートしましたがすでに19名のかたが通所されているとのことです。現在もあらたに4名の方の相談を受けているので、利用頻度の調整を行っているとのことです。
現在、百合丘にある北部リハビリテーションセンター内の百合丘障害者センターや宮前区のレインボーかわさきなどでも高次機能障害の方の日中活動の支援をおこなっているとのことですが、高次機能障害に特化した当地域活動支援センターの役割は大変大きいと思います。川崎区からも通っている方もおられるというのですからやはり今後は南部地域にも必要と感じました。
当センターのケースワーカーと百合丘障害者センター在宅支援室室長と兼務しておられるソーシャルワーカーの方からお話をお聞きしました。作業療法士、臨床心理士、言語聴覚士が専門的リハビリテーションを提供するとともに、支援員による社会生活プログラムを実施し、生活の再構築にむけた支援を行います。またケースワーカーが高次脳機能障害に関わる相談を受ける施設です。
北部リハビリテーションセンターのリハビリテーション科医師との連携を図りながら支援をしているとのことです。
Yさんのお子さんも、はじめは家族がここまで連れてきたが、スタッフがステップを踏みながら通所の支援をしてくれ、今では一人でここまできているとのこと。ひとりひとりに細やかな支援をしているんだと思いました。
調理スペースで料理をつくったり、壁に展示されていたすてきな絵も利用者さんが描いたとのことで、アットホームな感じがしました。