このまちで子育て

江戸川区の自校調理給食のたくさんのメリット

2013年11月20日

CIMG316911月14日、江戸川区の中学校給食をわが議員団で視察しました。

江戸川の中学校給食はなんと昭和47年から自校調理始方式で行っています。

栄養士さんは、東京都の配置基準は2校に一人ですが、昭和50年度から江戸川区が独自で全校に配置しています。

自校調理のメリットは、各学校の実情やこどもたちの実態に寄り添った献立の作成と給食の提供ができる事と、温かいものは温かく、冷たいものは冷たいままで提供できるということです。でもそれだけではないたくさんのメリットがある事を実感しました。

栄養士さんは,こどもたちの多くは、朝早くから部活の朝練をやり,授業の終わったあとも部活がある,そうしたこどもたちも含め栄養バランスのとれた,育ち盛りのこどもの成長発達を支える給食の提供を考えていると言われました。。

給食の時間が近づくと、厨房からいいにおいが立ちこめてくる。調理員さんが,教室の前まで食管を運び、クラスの当番が盛りつけをしますが,その一連の流れが食欲をそそり生理的に情緒的に満足感がうまれると思います。この心身の満足感はこどもに安定感を育むのではないかと思いました。どの生徒さんもうれしそうなんです。いろいろな形態の中学校給食をみてきましたが,自校調理で栄養士さんが配置されている江戸川区の良さを本当に感じました。

食育も熱心です。栄養士さんが、食育の環境づくりや教材づくり等の準備を行って、学級担任、教科担任、養護教諭と協力し,具体的な生徒への指導は教員が中心に行うという事です。中学3年生になった時に,1,2年生で学んだ食育を生かし、授業でお弁当づくりに取り組むそうです。高校生になった時に,自分でお弁当を作る事ができるように,授業で実習するのだそうです。

CIMG3168実際に真剣にとりくんでいる調理実習の様子と出来上がったお弁当の写真が掲示されていました。写真のそばに大きく 3:2:1と書かれていたので聞いてみると,主食が3、主菜が2、副菜が1の割合でつくるように指導しているとのこと。どこかの市長は、自分の食べるものは自分でつくれるようにするために、中学校給食をやらないと言いました。えらい違いだと思いました。

栄養士さんが生徒に愛情を注いでいることがよくわかったのが、毎日の給食に,必ずメッセージが添えられている事です。食べる前に読み上げている教室もありました。裏面には食材の産地まで書き添えられているのです。教室をまわり給食風景をみさせていただきましたが,そういえば,栄養士さんも教室を忙しそうに動き回っていました。

さいごに、もうひとこと!江戸川名産の小松菜を農家から買っているとの事です。朝とれたての小松菜が学校に搬入され,いろいろな調理法でおいしくいただいているとのことです。これも自校調理の成せるわざかと思います。

川崎のこどもたちのために1日も早い中学校給食の実現を!