福田市長は来年4月に待機児解消をめざすと明言し、認可保育所の整備等で来年4月の定員を1540人増やすとしています。2015年度開設する認可保育所定員増の内訳を紹介します。※印は高津区内整備です。
●新築 (6カ所・430名)
場所 |
定員 |
運営主体 |
小杉町3丁目地内 |
120名 |
(福)川崎市社会福祉事業団 市有地貸与型 |
中丸子地内 |
90名 |
民設民営 民有地活用型 |
中丸子地内 |
70名 |
民設民営 民間事業者自主整備 |
新丸子東3丁目地内 |
60名 |
民設民営 民間事業者自主整備 |
梶ヶ谷駅周辺 ※ |
60名 |
民設民営 鉄道事業者活用型 |
二子1丁目地内 ※ |
30名 |
民設民営 民間事業者自主整備 |
※印 高津区内の整備はいずれもマンション建設の際、併設される認可保育所です。
●民有地借上型 (2カ所・180名)
場所 |
定員 |
運営主体 |
鈴木町地内(川崎区) |
90名 |
民設民営 |
有馬6丁目地内 |
90名 |
民設民営 |
(民有地の所有者と保育所運営事業者とのマッチング事業)
●民間事業者活用型 (14カ所・840名分)
場所 |
定員 |
運営主体 |
未定 |
60名 |
民設民営 13カ所 |
小田栄2丁目地内 |
60名 |
(株)ベネッセスタイルケア |
(賃貸物件の改修で民間事業者が整備)
●公立保育所の民営化による定員増(3カ所・50名)
場所 |
定員増数 |
運営主体 |
日吉保育園(60から70へ) |
民営化で10名増 |
(福)都築福祉会 市有地貸与型 |
宮内保育園(60から70へ) |
民営化で10名増 |
(福)あざみ会 市有地貸与型 |
諏訪保育園(60から90へ)※ |
民営化で30名増 |
(福)尚栄福祉会 市国有地活用型 |
●民間保育所の定員増 (2カ所・40名)
場所 |
定員増数 |
運営主体 |
川崎愛泉保育園 |
改築で10名増 |
(福)神奈川県社会福祉事業団 市有地貸与型 |
星の子愛児園 |
増築で30名増 |
(福)厚生館福祉会 市有地貸与型 |
以上を合計すると1540人ですが、内、民間事業者活用型が840人でおよそ55%を占めるなど民間事業者=ほとんど株式会社まかせです。民間事業者がビル等の賃貸物件を改修して保育所にしますので、おおよそ園庭はありませんが、この間、厚生労働省が認可保育所の設置条件を緩和し、近くに公園があれば良しとしたので園庭がなくても認可保育所です。これら民間事業者活用型の設置場所は未定です。
新築や公立保育園民営化時や既存の民間保育園の増築、改修などの定員増をみると、麻生区はゼロ、幸区は10名、多摩区30名のみです。
認可保育所の整備の財源は、積み増しされた国の「安心子ども基金」や「待機児解消加速化プラン」(国が3分の2負担)を活用できるのですから、公有地の活用やマッチング事業等で、園庭のある認可保育所をもっと積極的に整備を進めることが求められると思います。