5月20日、市内のグループホーム、障害児の日中一時支援、地域活動支援センターについて実情やご意見等を伺ってきました。一つ一つが大変勉強になりました。
今日は〈グループホームの実情と課題〉から報告します。
知的障害の方の加齢にともない、難病の診断が加わる事例もあるなど、お話をお聞きして、障害特性とともに、重度化や高齢化によるさまざまな症状への支援が、日中、夜間問わず求められているとのこと。そのなかで、ひとりひとりの尊厳が大切にされ、生活支援や医療的なケアなどまるごと支えていくための努力と奮闘に頭がさがる思いでした。そして、重度化、高齢化に対応できる支援員の力量が問われているといいます。そのための研修も行い、専門性とモチベーションを高める努力もされています。
同時に、支援員を労働災害から守るために、夜勤体制が認められるようになったが、人材確保が本当に大変、福祉人材不足を解消する対策が強く求められます。
入居されている方の通院の同行も多く、人手の確保が必要とともに、例えば、肺炎が心配される突発的な時にも、知的障がいと統合失調症をもっていると言うと受診を断られることがあるなど、以前から強い要望である精神障害の方々の救急夜間対応の改善が進んでいない事もわかりました。 夜間に精神症状が悪化した時、あるいは内科など他科の急病の時、受診や入院にこぎつけるまで本当に大変な思いをすることが多いとのこと。
また例えば内科の治療のために精神の薬を抜く必要がある時には付き添いが必要になり、職員が付き添う時に、入院時加算の増額が本当に求められていると思いました。障害をもつ方への救急医療体制の充実は急務であり、「断らない救急」を担う公的病院がはたすべきなのだろうと思います。
また、区役所のケースワーカーがすぐに変わる事が多く、相談してもすぐに回答がでないことがあり、「これは制度上、誰に言ったら話が進むのだろうか」ということがある。障害者支援における公的支援の強化も求められます。
就労支援も大事だけれど、安心してすめる〈住まい〉が基本とのお話を聞いて、グループホームの大切さを改めて実感しました。そして、障がい者の皆さんが、住み慣れた地域で安心してくらし続けるためには、福祉と医療の地域包括ケア
の真の充実が急がれると思いました。