20日午前のグループホームに続き、午後も2カ所の現場の実態を伺いました。改めて直接お聞きする大切さを実感しました。忙しい中で時間を取って応えてくださった事業所さんに感謝します。
本市には,市の事業である「障害児・者一時預かり事業」が9カ所ありますが、あるNPO法人の理事長さんと施設長さんからお話を伺いました。
この事業の対象は、就学前児童から小学生,中高生です。この事業所では移動支援事業も担っており、障害のあるお子さんを一時預かり、近くの公園でのびのび遊ばせたり、バスや電車に乗って横浜市のログハウスのある公園や横浜ラポール、東京のおもちゃ博物館などにもでかけることもあるそうです。そうした経験を通し、乗り物での外出が出来なかったお子さんが、落ちついて外出が出来るようになるなど、その子に寄り添いながら適切な働きかけをすることで、成長発達を実感するとのことです。のびのび遊ばせる事を大切にしているとのお話に共感です。
そして、学齢期の子どもをのびのび遊ばせる場所、子どもの文化を創る場所、発達を保障する遊び場が欲しい、例えば横浜市のログハウスのある公園などが川崎にもあればと思うと言われました。以前、私達は〈子どもの遊び場ツアー〉を行う中で、横浜市のログハウスのある公園を視察し、大変刺激を受け議会でとりあげた事がありますが、本当に必要ですね。今、川崎は児童が増えています。また園庭のない保育園が大変増え一つの公園に近隣保育所から4,5カ所集中する公園もあり、ログハウスのある公園の必要性をますます感じます。
ここでも、年々利用する児童が増えていて、支援のための職員の確保や拠点の確保のためには、固定費の補助が求められると思います。
障害のある児童への放課後の支援は、児童福祉法の改正後に国の事業として「放課後デイサービス」事業ができ,企業が参入していること、わくわくプラザにおいて障害のあるお子さんの年間延べ人数は全体利用児童の約5%になること、その他この間、法律が改正、創設されるなかで児童への支援事業も変化してきましたが、体系的に教えていただき、全体をつかむことができました。
夕方からは地域活動支援センターに伺いました。理事長さん、施設長さんの他、利用者さんも待っていてくださいました。利用者さんは、このセンターに通う事になったきっかけや、ここでの生活で張り合いがある事、車いすで通所されている方からは引きこもりになりやすいけれどビーズ製品をつくるなどの目的があるので来れているなど語られ、こうしたセンターが心のよりどころになっている事がわかります。製品を作るのが大変になっている方もいるが、仲間づくりも大切にしたい。自ら参加し、助け合う。利用者さんがお客さんでなく主人公になれるような、そんな施設にしたいという思いも聞かせていただきました。利用者さんも増えていることから、新たなセンターも考えているとのことです。
素敵なビーズ製品を見せていただきました。こうした製品の展示と販売箇所を増やす必要性もあります。
市は、地域活動支援センターの募集を毎年行っていますが、毎年9〜13カ所の応募法人にたいし、現計画で選考されるのは毎年4カ所です。私は3月予算議会で、住み慣れた地域で生きがいをもって生活するために、選考カ所数を増やす事、選考基準に地域の特性やニーズの多様化も考慮すべきと質問したこともお話しさせていただきました。次期のノーマライゼーションプランの策定のなかで検討するとの答弁でしたが、当センターの活動を聞いていて、障害のあるかたが選ぶ事が出来るような、多様なニーズに対応する地域活動支援センターが必要だと思い、引き続き取組みたいとおもいました。