懇談会最後の報告は、最終日に行った公益財団法人川崎市身体障害者協会の中込会長さんはじめ理事のみなさんとの懇談会です。
それぞれ所属団体の要望の説明をしていただきました。
視覚障害の団体から、歩道に乗り入れて走ってくる自転車や点字ブロック上の駐輪、歩きながらのスマホなどが、視覚障害者にとって、ぶつかる危険があり、『自転車や歩行者の交通マナーについて、規制・指導及び広報などの啓発活動の徹底、学校教育の充実を要望します』
聴覚障害の団体からは、「聴覚障害者福祉の専門的技術や知識が強く求められる聴覚障害者情報文化センターの指定管理者は、利潤を追求する業者や聴覚障害者福祉にたいする経験の乏しい団体などは適切でない事から、次期指定管理者の公募は非公募で。大幅なニーズの拡大を予測して、手話通訳・要約筆記派遣事業の実績保障を要望します」
肢体障害の団体からは、「障害者自身が利用できるスポーツ施設を市内中心地に早期設置を要望します。」
脳性マヒ者協会からは、駅や駅前の公共施設等を中心にバリアフリー化はされるけれど、一歩その区画をでると歩道は、車いす利用者にとってみれば凸凹や障害物が多くとても住み良いまちとは言えない現状があること。
駅のエレベーターでも、デパートでもカートにぶつかりでられない事も。生活環境に配慮した背策の推進及び物理的なバリアのみならず、心理的なバリアについても解消できるよう、具体的な取組を示してください」
脊髄損傷者団体からは、バス停までの距離がある場合やバス停の整備がされていない場所、通勤ラッシュ時や気象条件などの理由で公共交通機関を利用できない場合や障害の特性によっては自家用車以外の移動手段がとれない場合がある。他都市に習い、タクシー券やバスのフリーパスを交付されていない障害者にガソリン代の助成を要望します」
オストミー協会の方からは神奈川県が市に委託していた「オストメイト社会適応訓練事業」を県が一方的に中止した。市がその分を上乗せして事業を実施しているが,今まで通り県は委託事業として実施するよう川崎市は県に強く要望すべきである」
難聴者団体からは「磁気誘導ループ」についての要望です。補聴器や人工内耳についている「T」モードの機能を活用し,補聴の助けにするもので、周りの雑音が消え鮮明に聞こえ、難聴者の聞こえをサポートしてくれるもので、磁気ループは聞きたい声が聞こえるクリアな音の世界を広げてくれるのだそうです。各公共施設、特に新しく整備される等々力競技場や野球場などに磁気ループの導入の要望です。また、中途失調・難聴者にとっては文字による要約筆記が必須であるため,各公共施設にOHCやプロジェクターなど情報保障機材の設置を要望します」
腎臓病連絡協議会からは、『障害児者・透析者を含む移動困難者に対する通院支援をしていただくよう要望します』
川身協からは「障害者施設の指定管理は『民間活用ガイドライン』を改正して、別途定める「指定管理者の選定等に関する要綱」による公募とするよう要望します。非常災害時に備え、一次避難所における要援護者の受け入れ体制の充実と二次避難所(福祉避難所)への速やかな受け入れ支援体制の整備、障害特性に応じた支援が受入れられるよう支援体制の整備を図っていただくよう要望します」