2010年5月3日
今日は憲法記念日です。青空が広がるなか、日本国憲法施行63周 年に当たる今日、たかつ9条の会や多くの市民のみなさんが憲法を守ろうと久本薬医門公園に集合しました。公園にはこいのぼりがさわやかな5月の風を受けて泳いでいます。青年や沖縄出身の方、3人のお子さんをもつおかあさんがなぜ憲法を守りたいのかその思いを話しました。
そのあと「憲法守れ、生かそう憲法、輝け9条」と替え歌のメロデイにのって歌いながら、溝の口の繁華街をパレードしました。
日本国憲法は、日本の侵略戦争がアジアと日本の人々に大きな被害を与えたことを踏まえ、「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起きることのないようにすること」(憲法前文)を決意して定められました。国家主権と国民主権、戦争放棄、基本的人権などの原則は、日本国憲法のすばらしい特徴です。
今、沖縄の普天間基地の移設問題が最大の問題になっています。沖縄の基地は銃剣とブルドーザーで強奪して作られた基地です。無条件撤去は当然です。移設先の候補にあげられた鹿児島県の徳之島では住民の6割・1万5千人が「長寿・子宝・癒しの島に基地はいらない」と集会を開き、沖縄県民大会では、県知事、41の全ての市町村長が参加し、超党派の県内移設反対の集会が開かれました。
鳩山内閣は日米同盟を前提に米軍普天間基地の県内たらいまわしを押し付けようとしていることに県民の怒りは限界に達しているのではないでしょうか。
今年は第2次世界大戦が終わって65年の年。戦後65年にもなるのに外国の軍事基地がおかれ、騒音や米兵による犯罪などの被害に脅かされるというのは前文や、9条に示された憲法の原則に照らし許されることではありません。
憲法施行と同じ年に生まれた私の名前は、終戦後、平和への願いをこめて和子と命名したとなくなった両親から聞きました。生きていれば103歳になる母は、東京の軍需工場で空襲にあい、私の生まれる前に亡くなった長男〔私の兄〕の手紙をそれは大事にしていました。その手紙にはいつも母と弟、妹のことを心配する内容が書かれていたと、兄のことを話すとき、いつもは気丈な母ですが涙をこぼしていたのを思いだします。その兄は絵を描くのが大好きで当時写生した絵を次兄が複写して私たち兄弟にもたしてくれました。憲法記念日にはそんなことを思い出します。
私も、次の世代にしっかりと平和憲法をつなぐために平和の輪を大きくし、がんばらなくてはと思います。