重い障害があっても安心して社会生活が送れるように、特別支援学校に通う子どもの保護者のみなさんが、18歳以上を対象にした夕方の時間帯の預かり支援などを求めて昨年12月に「障害者の夕方支援を考える会」が結成されました。今日は来年度の予算要望にあたって会のみなさんと懇談しました。
会の方々からは、
1、夕方までそれぞれ通っている通所施設を利用できるように助成金等の具体的な支援をお願いします。人員、送迎などにかかる費用の負担を市で予算化できるようにお願いします。
2、1の実現を前提として、現在夕方支援の一部を担っている「日中一時支援」、ヘルパー派遣への時給の給付を増やすことで、「制度があっても事業所がない」「ヘルパー不足で派遣できない」などの状況を改善するよう要望します。という予算要望書がだされています。
児童福祉法の下で小中学生、高校生については、放課後等デイサービス、中高生タイムケア事業などによって、保護者の方が就労していても安心して働くことができるようになってきました。しかし、高校卒業して通所施設に通うようになると15時半ころに帰宅するということで、逆に仕事をやめざるを得ない状況になってしまうということです。このことから、通所事業所で夕方まで支援をしていただきたいという趣旨の議会請願が健康福祉委員会で今年の3月に採択していますが、実際は取り組みが始まっていません。市はニーズ調査を行うと言っていたのですが、まだその内容がきまっていないということで、会の皆さんは独自でアンケート活動をおこなったということでした。
アンケートの対象は市内の日中一時活動事業所、特別支援学校高等部、実際に通所施設に行かれている人、相談支援センターに直接出向き、説明して、本当によく協力していただいたとのことです。結果と自由記述も資料としていただき説明もうけました。本当によく調査されたと思います。
懇談では、親御さんが生活のため仕事をしたくてもできない。高齢になっていて病院の検査があっても午後3時半までに終らない場合には困ってしまう。それぞれの通っている通所施設で時間延長してもらえれば慣れた施設でよくわかっていただいている支援員さんに見て頂けると安心できる。介護している方は3時半だとこまってしまう。兄弟にいつも我慢させているので、ゆっくり対応したいと思ってもその時間がとれない。など切実な実態が話されました。