18日の最後の訪問先は北部リハビリテーションセンター内にある「就労援助センター」と「地域生活支援センターゆりあす」です。北部リハビリテーションセンターは障害者更生相談所分室と精神保健福祉センター分室が直営で運営されており、森江所長さんの案内で、県央福祉会運営の障がい者のある方の就労を支援する就労援助センター長さんから取組を伺いました。
パンフレットにこう書かれていますので紹介します。
「働きたいと思ったことはありませんか?」会社で働きたい、1人くらしがしたい、たくさん給料をもらいたいと思ったことはありませんか。人には夢や希望があります。夢や希望の実現の第1歩として、就労のお手伝いをします。「働きたい」の応援を就労援助センターがバックアップします。
あなたの気持ちに寄添います。チャレンジするあなたの気持ちとプライドが出発点です。難しい言葉を使わず、やさしさと丁寧さを大切にします。自分らしさの表現、新しいことに挑戦するあなたを応援します。あなたとともに悩み行動します。
働き続けるためにサポートします。職場で困ったことや悩みがあれば相談に乗ります。フットワークのよさで、あなたが安心して働けるようにお手伝いをします。働きたいという気持ちを大切に応援します。と書かれていました。
そうした思いが所長さんのお話からもうかがわれるとともに、就労援助の流れや雇用側とのお話,市のステップアップ事業のことや今後の抱負を聞かせていただきました。
NPO法人たま・あさお精神保健福祉をすすめる会が運営する「地域生活支援センターゆりあす」では、スタッフの方がたに迎えていただき、ぴあスタッフの方から中を案内していただきました。ここは精神障害のある方が「1人ひとりが,1人じゃないんだ」を合い言葉に自分のペースでゆったり過ごせる憩いの場を提供するまさに居場所です。お互いの交流を通して、「安心・自信・自由を育む」ことができるよう応援するところで、温かい雰囲気が伝わってきました。スタディールームに続き、交流室では6〜7人の方々がゲームをされていました。17時少し前、スタッフの方が、当事者の方々に声をかけてくださり、懇談をする機会を得ました。20年間引きこもっていた方は、病院生活を10年程送り、現在はグループホームで暮らしておられるとのこと、退院して7年目という方は現在ピアサポートをされておられます。スタッフの方が言葉をかけ当事者の方から声を聞かせていただきました。
スタッフの方が「入院を余儀なく続けている方々が多い。どんどん病院に迎えにいかなくてはならないけれども、どこに住むのかを含め、まだまだ支援が行き届かない」とも言われていました。
国も市も「社会的入院をなくしていこう。病院から地域へ」という取組を進めています。市が地域移行支援会議を行なっていますが、30人の委員の内、当事者の方が2人はいっているとのことですが、そのうちのお一人のかたのお話も伺いました。グループホームや地域活動支援センターをもっとつくる必要があると思いました。私の知っている方も、こうした地域生活支援センターに居場所を見つけ、症状も徐々に安定したという方がいます。
ここでも、当事者の方々がほっとできる居場所が大切,スタッフの方々が寄添って温かい支援する姿勢とその努力に本当にすごいとおもいました。