27日、夜6時から8時10分まで、保育を考えるつどいを開催しました。80人余の方々が平日の夜にも関わらず参加してくださいました。
最初に、3月14日に、田村智子参議院議員が保育問題について行なった国会質問のダイジェスト上映を行ないました。ズバリ、待機児童の実態、国が示す待機児童の定義で待機児童を少なくみせるのでは真の解決にはならない。国の責任で緊急対策をとる方策を提案。乳幼児期は自己肯定感を育む大切な時期、その保育は経験に裏付けられた専門性が必要でそのためには保育士の待遇改善をはかり保育の質を確保すること。国は公立保育所の運営費を一般財源にしたことで、公立を減らし続けた。国の責任で認可保育園を増設すべき。日本はOECD諸国の中で保育への財政投入が大変低い、保育は公共の財産と言う位置づけを行ない、保育への公的責任で認可保育園を抜本的に増やし、あわせて保育士の待遇改善を図ることを求めました。親や保育士の声を代弁しながら、核心に迫る本当に胸がスカットした質問でした。
そのあと、私から(上の写真:石田市議)川崎市の保育の現状と課題、議会論戦について実態や寄せられた声もまじえながら報告をしました。実方伸子さん(下の写真)から、「今、保育に必要なこと〜公費の大幅投入で待機児童解消、保育士の処遇改善を!—安倍政権の保育政策の問題点と改善への展望」と題して講演をしていただきました。
そのあとのフロアからの発言がとてもよく本当に切実な実態が語られました。
この4月から、認可保育所で「一時保育」の担当をしているかたから、一時保育に待機児童の子どもが多くて驚いた。リフレッシュのための保育は断っている状況で、一時保育のありかたとして疑問があるとの発言がありました。
また,保活を行なった父親から、出産予定日が11月なので、4月には4ヶ月になりますが、「4ヶ月での入所は無理です」と区役所の窓口で冷たく言われた。たまたま予定日より2週間早く10月に生まれたので、4月に5ヶ月となり、入所できたが保育園の近くに引っ越した。1歳児の入所がきびしいということで、育休を早く切り上げたが、育児休業があるのに、使えないのは矛盾を感じた。今しかない子ども時代、身近な場所で安心して預けられる認可保育所の整備が必要と思った。
アルバイトの非正規保育士の方から、園では43%が非正規保育士。賃金がまる8年間あがらなかった。有資格者は、担任にはいり、個人記録も書くし、行事の担当も行なうが職員会議には出ることがなく、研修もなく、情報が入って来ないことで誤解をうけることがある。スーパーの時給よりも低く息子に絶句された。働く人が大事にされていないということは、こどもが大事にされていないということ。専門性にふさわしい処遇改善を。
東京から中原区に引っ越してきた。東京の方が保育料は格段に安い。主食に保護者負担があるが東京は5歳児まで都がもっている。この格差はなぜか。
その他、保育士さん、4人のお子さんのママさん等からも発言がありました。発言はみなさん本当に心をうつものでした。安心して伸びやかにすこやかに子どもが育つ環境をなんとしてもつくるために,言い続けなければと思いました
最後にあさか由香さん(左の写真)が、自らの保活の体験等含め、共産党の保育政策を財源を示しながら具体的に話しました。先輩のみなさんが、保育所つくりの運動をしてくれたから、自分も保育所で育つことが出来た。今度は自分たちがその声を上げていく時と思っていると話しました。
閉会に当たり、市古てるみ市議団長が,挨拶にたち、参加と発言のお礼を述べ、この間、市議団は全部の行政区で市民のみなさんと一緒に、シール投票で子育て要求アンケートを行ったこと。やはり、認可保育所を増やして欲しい、小児医療費助成を中学まで拡充してほしいという願いが一番多かったと報告し、子育てが安心して出来る国政にかえていきましょう。今、まさに子育て真最中のあさか由香さんを是非よろしくお願いしますと結びました。