6月20日、一般質問に立ち、①かすみ堤の保存について ②下作延交差点の交通安全対策について ③大山街道踏切の安全対策,応急対策について質問しました。順次報告していきます。
ゲリラ豪雨が頻発する昨今、
かすみ堤防を防災の位置づけをあげて保存を要望
久地2丁目と溝ノ口6丁目に位置している「かすみ堤防」は江戸時代の中期に築かれたといわれ、治水の歴史を語る土木遺産でもあります。防災の観点から、また、多摩川と円筒分水,二ヶ領用水などをつなぐ緑と自然、歴史の回廊として、また、地域住民のコミュニティーの場として、地域住民から存続への強い要望があります。
高津区市議会議員懇談会は毎年度「かすみ堤保存」の予算要望を行っておりまして、今年の2月、高津区役所から、「地域の要望や議会での審議状況を踏まえて借用を含めた手法も視野に入れ、関係者と連携しながら引き続き地権者である国との協議を進めてまいります。」と回答ありました。
今年、2月地元の久地小学校3年生200人が「地元の歴史を学ぶ」目的の課外授業でかすみ堤を訪れ、地元の「かすみ堤を保存する会」のみなさんから説明をうけ、「かすみ堤のすごいところがわかってめちゃくちゃよかった」。多摩川が暴れ川だったということから「多摩川ってこわかったんだなー」などの感想が寄せられたとのことです。住民の方々はこどもたちの為にも保存したいとさらに思いを強くしたと言っておられました。
最近、ゲリラ豪雨、台風による豪雨が多発し、毎年のように全国で大きな被害がもたらされています。昨年9月,関東・東北豪雨において、利根川水系鬼怒川と鳴瀬川水系渋井川の堤防が決壊し、茨城県常総市と宮城県大崎市で多大な被害がもたらされました。
国土交通省は、多摩川洪水のリスクが高い「重要水門カ所」について、市町村と地域住民とともに共同点検を6月に実施、高津区久地2丁目についても実施されています。
現在の多摩川洪水ハザードマップでは、かすみ堤のある地域は、1階の床上から、1階の軒下まで浸水する区域となっています。今後、ハザードマップのみ直しがされていくようです。防災の観点からも「かすみ堤の保存」にむけて,引続きしっかりした協議を国としていただくよう関係局長(高津区長、建設緑政局長)に強く要望しておきます。