このまちレポート

小黒恵子童謡記念館のリニューアルオープン記念式典が開かれました

2017年4月1日

CIMG2019b4月1日、楽しみにしていた詩人で童話作家・小黒恵子さんの童謡記念館リニューアルオープン記念式典が開催されました。小黒恵子さんは「NHKみんなのうた」などで800曲以上の作品を発表されました。来賓の3人の方のお話がとても興味深く、感動しました。記憶がすこし曖昧でとらえ違いがあればお許し頂きたいのですが、書きとめておきたいと思い書きました。

ご来賓の一般社団法人日本童謡協会会長の湯山昭さんは、童謡について、こんなに多くの方が、主婦から童謡作家までこどものための童謡を大切に書き続けている国は日本だけと童謡に対する思いを語られ、小黒恵子さんと一緒の活動のなかであつくこみあげる思いを強く持つ事ができた。今日は、小黒恵子さんが亡くなって3年の祥月命日です。この日にこの童謡記念館がリニューアルオープンとなり、本人もきっと喜んでおられるでしょう。川崎の、そして日本の大切な童謡記念館となることを期待しています。と語られました。

元・花とライオン児童合唱音楽賞運営委員長のこやま峰子さんは、小黒恵子さんが児童合唱音楽賞を設立したいという強い思いから立ち上げからかかわって来られたお話をされ、この童謡記念館のオープンをとても喜んでおられるでしょう。文化の発信、音楽の発信をされることを期待しているとはなされました。
湯山さんもこやまさんも川崎市がこうしてリニューアルオープンしてくださり、とても感謝しているとはなされました。

特定非営利活動法人高津区文化協会会長の鈴木穆さんは、小黒家のご先祖は医者であったこと、そして大山街道に医院があり、この高津は江戸、明治から有名な医者が3CIMG2024b人いるまちとして、医学のまちとして発展してきたと語られました。とても興味深い話でした。その後この諏訪の地に越されてきた事、小黒恵子さんは中央大学の法学部に女性として発の合格者だったというお話にも大変おどろきました。この高津の岡本太郎氏もパリに行き芸術を学んだけれど、小黒恵子さんもパリに学びそしてアフリカに行かれ、そこで「飛べ縞馬」を詩かれた。この高津に、文化のかおるこの記念館がリニューアルオープンできて感謝しているとはなされました。

ミニコンサートは、開館記念声楽アンサンブルのみなさんによるすばらしいハーモニーでした。小黒恵子さんの詩による5曲のメドレー、詩が面白いです。中の1曲、「モンキーパズル」は、アンデスの麓の村にあった大きい大きい木だったんですね。「モンキーパズル、モンキーパズル、だれがつけたか、木のなまえ…すぎのはっぱによく似て、きつねのしっぽのジャンボなおばけ・・・」

そしてピアノはベーゼンドルファーモデル290で、すばらしい音色です。とても贅沢な時間でした。
そのあと、市長が大型のオルゴールコインに投入し、オルゴールの奏でる音色が流れました。
2階の展示室には、モンキーパズルの詩の自筆やモンキーパズルの写真が展示されていました。

また、まどみちおさん、やなせたかしさん、高木東六さんなど著名な方々からの手紙やハガキも展示されていました。館長は下作延在住の音楽家の笹子まさえさんです。開館は土・日・月・祝日の10時から17時まで。11時、14時、16時にオルゴールを聴く事ができるそうです。時間がなくなり、急いで館をでてバス停に向かう途中、リニューアルを記念して、川崎の様々な合唱団が参加してうたったCDを買ってくるのを忘れた!と気づきました。今度ゆっくり行くことにします。