11月14日大津市、15日広島市に、わが団の文教委員会、健康福祉委員会、環境委員会の委員6人で、各委員会の所管事業について視察しました。文教委員会の視察項目は、大津市の子育て総合支援センター“ゆめっこ”と、広島市の少人数学級の取組についてです。
子育て総合センター“ゆめっこ”は (PDF版は、下記の図、
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阪浜大津駅の市街地再開発ビルの市民生活支援施設として再生整備された「明日都浜大津」(あすとはまおおつ)の3階にあります。このビルは5階建てですが、大津市の保健所、保健所健康推進課、乳幼児健診室、人権男女共同参画課、男女共同参画センター、教育相談センター、消費生活センター、権利擁護サポートセン
ター、ふれあいプラザ、社会福祉事業団、社会福祉協議会、中地域包括支援センター、老人クラブ連合会、医師会、歯科医師会、薬剤師会など、子育て、高齢者、人権や消費問題などに関わる官・民の相談支援機関が多数入っているビルです。“ゆめっこ”の次に視察した「子ども発達相談センター」もこのビルの1階にあります。市民生活に直結する視察してみたい施設が入居している宝庫みたいなビルです。
“ゆめっこ”は、大津市の子育ての拠点として、総合支援を担うセンターです。
面積は1,551、62㎡。施設内にある「ゆめランド」は広々とし、木製の大型遊具やおもちゃがあり、室内砂場、はいはいができる乳児室や授乳室、子どもと一緒に飲食ができる「なごみサロン」、ステージや音響設備が完備され人形劇やパネルシアター等の公演ができる「おはなしランド」、親子家族で調理体験ができる「くっきんぐランド」、講座開催時の託児・保育ができる「すくすくランド」のほか、交流ホール、会議研修室、語り合いの部屋までありとても充実しています。隣接して、一時保育も行う大津市立浜大津保育園もあります。
“ゆめっこ“の重点課題は、
①地域の子育て力を高め、地域で健やかに育つ環境づくり
②総合拠点としての役割を果たすとし、7つのエリア内の子育て支援拠点とのつながり、利用者同士のつなが
り、連携協同の輪を広げる情報の発信です。
職員体制は、所長(事務職)、副所長(保育士)、保育士が24名、発達相談員1名、栄養士1名、保健担当1名、事務職3名です。雇用は、正規12名、嘱託4名、臨時14名とのことです。保育士が24名配置されているのは、取組が多岐にわたっているからと思います。地域の子育て応援、親子、家族の交流や学習・体験事業など多様な取組をしています。
また、公立保育園における園庭や室内の開放とサロンや講座、相談を行う「子育てステーション」の取組みは、その約割を担う保育士を、別途正規1名、非常勤1名を各公立保育園に配置しているとのことです。しかし、川崎は、その役割を担う担当者を、区役所に地域担当として配置しているものの、役割を担う【新たな公立保育園】に、保育士の加配はありません。現員の保育士で担っているのです。私は当該保育園にこそ、加配すべきとずっと議会で質問してきましたが、改めて、大津市の取組みを持ち帰ろうと思います。
大津市の人口は34万2,154人(今年4月1日現在)。大津市の公立保育園は14園との事、更に驚いたのは公立幼稚園が 園もあるとのことです。川崎は人口150万人都市に公立保育園は今年度33園で、21園を新たな公立保育園として残し、あと数年で12園を民営化する計画がどんどん進められています。そして公立幼稚園はゼロです。
大津市の取組は、内容がとても充実していてとても参考になりました。