男女共同参画センター(スクラム21)の現在の指定管理者の株式会社キャリアライズが10月1日にパーソルテンプスタッフ株式会社に吸収合併される事により、同社を指定管理者として指定する議案です。10月1日からということで、9月3日・議会初日に専決議案として提案され、共産党を代表して私が自席で質疑しました。
①専門性はどのように担保されるのか
当センタ—は、男女共同参画社会の形成に向けて、市の男女平等推進行動計画に基づく事業を推進する拠点施設です。パーソルテンプスタッフ株式会社は労働者派遣法、有料職業紹介事業を行っていますが、男女共同参画事業の実績はありません.専門性をどう担保するのか.雇用条件が悪化する事が無いのか、悪化すれば継続性、専門性が保てなくなる懸念が生じると質問しました。
市民文化局長は、キャリアライズはこれまでの実績があり、そのノウハウを継承する形でパーソルテンプスタッフ株式会社に吸収合併されることをはじめ、現在の施設職員が継続して雇用される事やその労働条件にも不利益がないことを確認している事から業務の専門性は維持されるものと考えると答弁しました。
②女性のための相談業務の遂行体制は?
2015年7月の市民・子ども局指定管理者選定評価委員会の行った総括評価シートを調査したところ、男女共同参画センター運営委員会から提案され、キャリアライズが、女性のための相談業務の遂行のために、2014年度から相談マネージャーを事務職員として新たに配置し、相談事業担当リーダーとするなど、相談体制の強化を図ったとありましたので、吸収合併後もこの体制は継続するのか。
また、相談員と館長及び相談マネージャーで、月1回程度のカンファレンス・研修・事例検討を行う事で相談員と事務局の連携を深め、より良質な相談対応ができるよう努めたとあるが吸収合併後も行うのか質問しました。
市民文化局長は、相談マネージャーの配置等について、吸収合併後も引続き、現在の配置を継続するとともに相談員、館長及び相談マネージャーで行っている「相談カンファレンス・研修等」についても継続する事を確認しており、引続き良質な相談対応ができるものと考える」と答弁しました。
③人権・男女共同参画室による適切なマネジメントについて。
川崎市、指定管理者、現場の3者の連携のための連絡調整会議
2015年度において現場と本社の双方で十分な確認がされていなかった経過から、月に1回の連絡調整会議に本社社員も出席し、緊密な確認がとれるよう、現場と本社、市との連携を改善・強化したとあるが、今後の継続について質問しました
市民文化局長は毎月開催されている連絡調整会議は、本社社員が出席しており、施設職員及び本社並びに本市との間で情報の共有を図っており3者の連携を密にしているところと答弁しました。
代表質疑のあと、文教委員会に付託となりました。懸念していた事が代表質疑で回答されましたので、賛成しました。文教委員会では、全会一致で採択されました。