議会活動報告

④産後ケア事業の創設について

2010年6月23日

             ― 般質問報告その3―
質問報告の続きを報告します

4 産後ケア事業の創設について質問しました

最近は通常、出産後5日目には退院するとのこと です。女性の体は出産でホルモンのバランスが大きく変わり、特に初産の場合、心身ともに緊張し精神のバランスを崩すことも少なくないと言われています。 000192_img1
そのことから出産後、特に体が回復するまではサポート体制が必要ですが高齢出産の場合は親も高齢になっている場合が多く、逆に若年出産の場合は親も働いていることが多くなかなかサポート体制が取れない実態があります。

  最近、高齢出産も多く、育児を一生懸命やるけれども、体力的に参ってしまうことがあり、なかには1~2ヶ月でうつ状態になる方もいると聞きます。その場合、母親を赤ちゃんと一緒に休ませる必要がありますが、助産院に入院するケースもあるが、お金が宿泊だけでもかかるので、負担が出来ないと断念せざるを得ないといいます。

  一方、若年出産の場合は、育児がよくわからないと言う母親に対し、育児を丁寧に教えサポートする必要があるケースもあると言うことです。

  東京都世田谷区では、産後4ヶ月未満の母子を対象に、母体ケア、乳児ケア、育児相談、育児指導を行なう産後ケアセンターがあります。ショートステイやデイケアがあり、まるごと24時間のケアを含めて支援すると言います。病院と自宅の中間的施設と思いますが川崎市にもこうした施設機能が必要と思いますと質問しました。

こども本部長は
「出産後の母親は母体への負担等で心身ともに疲労しやすく、この時期に適切なケアを行うことが、その後の育児不安を軽減する上で大変重要であると考える」との認識を示し、本市の出産後の母親への支援として「『新生児訪問事業』や『こんにちは赤ちゃん事業』必要な方には各種健診・相談事業や訪問の支援を行っている」「また生後4ヶ月以内の乳児をもつ、体調不良の母親に対する産後家庭支援ヘルパー派遣事業を実施し、家事・育児のサポートを行っている。」と答えました。

さらに産後ケアセンターについては「世田谷区の産後ケアセンターは東京都と世田谷区と大学の協同事業として実施している。また国では妊産婦ケアセンター事業として県域など広域的事業としての設置を勧めている産後ケアセンター事業の実施にあたっては、県との調整や医師・助産婦等の配置、入所施設としての機能及び利用者負担などの様々な課題がある」

本市としては「今後も産後ケアにおける事業の連携や関係機関及び地域のネットワークの強化をさらに進めることにより出産後の母親への支援の充実を図っていきたい」と答えました。

 初めての提案でしたので、これから世田谷区の産後ケアセンターを実際にみせていただいたり、ご意見をおききしながら取りくみたいと思います。