このまちレポート

9月26日特定検診について質問しました

2008年10月4日

2008,10,04, Saturday

決算審査特別委員会の質問報告―その2、 08年10月2日

 

公害患者後援会で医療制度改悪を語る

 2008,10,04, Saturday

今年4月から特定検診(通称メタボ検診)が始まりました。昨年度までは市が行なう検診で費用は500円、非課税者は無料の検診でしたが例の後期高齢者医療制度と同じ「高齢者の医療確保法」に法律が変ったために検診項目も減り、しかも検診費用が1200円にあがり非課税者も400円になりました。

●目標非達成の場合,12億円余のペナルティーが

共産党は費用の負担増は受診抑制につながり、病気の早期発見、早期治療ができなくなる懸念があるので、費用は従来どおりにすべきと議会で主張してきました。また新たな特定健診は平成24年度までに健診受診率が65%にならないと、国保組合に対しペナルティーが課せられる制度ですから06年度の受診率34・8%でどうやって65%まであげるのか。受診率を達成できなければ結局国保加入者の国保料の値上げに跳ね返るのではないかと厳しく指摘してきました。

●市民の「自己負担を増やさないで」の請願審査が3月に行なわれています

また「特定健診の自己負担はこれまでどおりに」を求めた市民団体からの議会への請願の審査が今年の3月14日、私の所属する健康福祉委員会で行なわれ、共産党は採択を主張しましたが、自・民・公が不採択を主張し、結局不採択になった経過があります

●「自己負担を増やさないで」は市民の願い

昨年度の基本健康診査の受診率は40・9%で、前の年より6・9%向上しました。 「この数年間、毎年度やっと1%ほどしか向上してこなかったのになぜこれだけ受診率が上がったのか?」の質問に対し、局長は「その理由は08年度からの特定検診の費用が一部自己負担になるのではという懸念から今まで受診したことのない人も含めて受診した」というのです。このことからも自己負担は従来どおりを市民が望んでいる現われであります。「費用負担は従来どおり」が特定健診の受診率を高める要因であることが実証されたと同じです。

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ぶどう状の銀杏

●え!国保連合会からの請求は9月現在210件

このような多くの問題を抱えたまま新たな特定健診はスタートしました。6月と9月に特定健診の個人通知が配送されましたが、受診状況はどうでしょうか。対象者個人への発送件数は約21万7千件、9月現在で国保連合会から請求のあった件数は始まったばかりとはいえ210件のみです。

●受診率を挙げる取り組みを

健康福祉局長は受診率をあげるために個人宛の通知や広報をがんばるといいましたが、私は同時に年度内に評価を行い、市民が特定健診をどう受け止めどういう要望を持っているかなど意見聴取や実態調査を行なうべきと求めました。
局長は「新たな仕組みなので一定の実績を踏まえて評価を行い実態調査も検討していく」と答えました。

●07年度まで「女性の為の健康診査事業」が行なわれ、骨密度、体脂肪、貧血、コレステロール等の項目があり,費用は無料で、予約は30分でいっぱいになるなど専業主婦に大変ニーズが高い検診でした。今年度から男性を加え「39歳までの検診」に名称を変更しました。しかしここでも費用は1250円と値上げされています。すぐに予約がいっぱいになるとのことですから実態に基づいて予約数の増加を図ることを要望しました。