2008,11,27, Thursday
2008年11月21日
障害者自立支援法のもとで多くの事業者のみなさんから、程度区分でサービスがきめられてしまうことから程度区分のあり方を問う意見や、報酬単価の低さから人材確保が本当に大変になっていることを聞きます。市は単独でいくつか加算措置をとって運営の支援を行なっていますが、今後も加算の継続がなければ特にグループホーム、ケアホームなどの事業をやめざるをえなくなるかもということも多くの方々からききます。
第5回定例市議会の開会を25日に控え、障害者の方々の支援施設2箇所を訪問し、施設長さんから説明をうけたあと施設内を見学しました。
川崎授産学園は緑に囲まれた豊かな自然環境の中で気持ちが落ち着く思いがしました。施設入所支援をおこなう「つばき寮」と通所で生活介護や生活訓練の支援をおこなう「つつじ工房」や就労支援事業や相談事業を行なう生活支援センターなど地域福祉の拠点として活動を展開しています。玄関先に障害者のみなさんがつくった腐葉土がたくさんありました。注文があれば配達もおこなうということでした。みなさん「こんにちは」と元気な声をかけてくださり明るい雰囲気でした。
すでにつばき寮は08年度から障害者自立支援法のもとで活動を展開しています。報酬単価が入所支援は通所支援より大変低く、通所は土日を除く報酬単価になり、人材確保にご苦労されているようです。
柿生学園についたのは午後4時をまわっていました。ここは来年度から自立支援法に移行する計画とのことです。日中活動支援として缶つぶし作業などを行なう場所を見せていただきました。また運動面や散歩など一人ひとりのその日の午前、午後のメニューが黒板に記入されているなど、ここでも一人ひとりの障がいに応じた丁寧な支援をおこなっていることがわかります。そうした職員の確保が現状でもぎりぎりのようでした。学園前のグループホームにも玄関にはいらせていただきました。おいしそうな夕餉のにおいがとてもアットホーム的でした。人的にも柿生学園との連携をとりながら運営しているということでした。自立支援法に変わることで減収になるのではと心配されていました。
2箇所とも、歴史的に川崎の福祉事業を多方面に担っている法人さんです。各事業の連携に努力しながら運営している様子がよくわかりました。